フランス人の奥さんとの出会いはネットの交流サイト
赤:国際交流サイト?というと、出会い系サイトみたいな感じですか?
リ:出会い系っていうと語弊があるかもしれないです(笑)。僕が使っていた2014年ころは「共通の趣味を持った人たちが人種問わず集まるタイプ」と、「外国人と友達になりたいっていうタイプ」のサイトがありました。僕が使っていたのは後者の方ですね。
赤:そんなサイトがあること、知らなかったです。リョウさんの周りの友人も結構使っていました?
リ:僕の周りには使っている人はいなかったかな。いままで使ったことはなかったけど、物は試しだと思って登録してみたんです。僕が登録したのは、国籍と居住地から検索できる無料の国際交流サイトでした。飲み屋でいきなり外国人に声をかける勇気はないけど、外国人と友だちになりたいって思ってた僕にはぴったりでしたね。
赤:プロフィールを書いて、連絡を待つ感じですか?
リ:性別や居住地、国籍とかを選択して、あとは簡単なプロフィールを書くだけです。僕は簡単な英語で「日本に住んでいる日本人です。英語を勉強したいので友だちを探しています」って書いてました。登録してから数名の外国人からメッセージがきましたが、そのときは韓国人が多くて、英語圏の人が少ない印象でしたね。
赤:ネイティブな英語を学ぶなら、英語圏の方がいいかもしれないですもんね。
リ:そうですね。なので待つだけじゃなく、自分からも友だちを探してみることにしました。日本に住んでいる人で検索をかけてみると、コスプレしているアイコンでめちゃめちゃ可愛い女の子を見つけたんです。それがいまの奥さん、フランス人のエヴァ(仮名)でした。
コスプレ美女は将来の奥さん?
赤:コスプレ?
リ:そうです、コスプレです。『NARUTO(ナルト)』に登場するピンク色の髪をしたサクラってキャラクターのコスプレをしていました。
赤:『NARUTO』懐かしい…!自来也がめっちゃ好きでした(笑)
リ:実は僕も大学生時代にコスプレにハマっている時期があって。実際にサスケのコスプレもしたことがあったんで、これは話のネタになると思ったんです。
赤:フランスでも日本のアニメは人気なのですか?
リ:あとで聞いたんですが、結構人気らしいですよ。特に『NARUTO』や『BLEACH(ブリーチ)』、『ワンピース』といった少年ジャンプ系のマンガやアニメが人気だったそうです。
赤:なるほど…ところで、フランス人のエヴァさんの母国語は、フランス語ですよね。英会話を学ぶとなると、母国語が英語圏の人の方が良いのでは?
リ:よく見てみると国籍はフランスだったのですが…最初の目的なんて忘れて気がついたら連絡していました。そのときは夜中でお酒も飲んでたし、ガッツリ勢いでしたね。でも、美女から返事がくるかもと思ったらなんだか緊張してしまって、近くのセブンイレブンまで氷結を追加で買いに行きましたね。
赤:英会話を学ぶはずが、可愛い子と出会いにいってますね。
リ:そうですね。でも、最初に送ったメッセージはスルーされたんです。
赤:メッセージはなんて送ったんですか?
リ:たしか「I love SAKURA. I am SASUKE.」です。いま考えるとワケわかんないですよね。それから普通に「英語を学びたいから友だちになろう」的なメッセージを2〜3回送りました。
赤:ちょっと何いってるかわからないですね。
リ:2日くらい経っても連絡が来なくて、「僕みたいな陰キャ(陰気なキャラ)に美女から連絡がくるはずない」とかいじけてたんです。そしたら2日目の夜に「Hi!」だけで返事がきたんです。
赤:相手も返事に困っていたのかもしれませんよ。
リ:確かに、後から聞いたら彼女も「変な人からメッセージきた」って思ってたみたいです。経験談ですが最初に送るメッセージは真面目で紳士的な方がいいですね。