画面越しに出会ったフランス人美女と念願のデート
リ:当時、彼女は僕の1つ年下で、26歳でした。年齢も近いし、美女だし、正直舞い上がっていましたね。でもそこは冷静になって、真面目に英会話を学ぶためにカフェで会う約束をしたんです。
赤:やっと英会話がスタートですね。どこで会ったんですか?
リ:初めて彼女と会ったのはお台場でした。お台場のカフェなら海も近くて景観も良いし、英会話レッスンが終わったあとに時間があればデートっぽくなるかなと思って。
赤:お台場は定番のデートスポットですもんね。
リ:当日はお台場の東京テレポート駅で待ち合わせしました。僕が知っているのはピンク色のカツラをかぶった彼女の写真だけだったので、待っている間に地毛はどんな髪色なんだろう?身長はどれくらいだろう?服装は?とか考えてました。そうしている間に待ち合わせの時間ぴったりに彼女がやってきました。
赤:勝手なイメージですが、フランス人は待ち合わせ時間におおらかなんだと思ってました。
リ:僕もそんなイメージを持ってましたが、いままで彼女は待ち合わせに遅れたことはないですね。
赤:それで、初対面はどうでしたか?
リ:初めて会ったとき、めちゃめちゃ可愛くて一気に心拍数が上がったことを覚えています。恥ずかしい話、周りの人に「僕はこんな可愛い子とカフェに行くんだぞ」って自慢したくなるくらい。そのときの彼女はブラウンのロングヘアーで、服装はジーパンと青色のシャツ。フランス人はやっぱりおしゃれだなぁって思いました。
赤:ジーパンとシャツでファッションが決まるって、羨ましい…!
リ:ぎこちない挨拶をして、早速カフェに向かいました。緊張しすぎてカフェについてからの会話をあまり覚えていないんですけど、彼女は日本に来て1年弱でフランス語教師として働いていること、日本のアニメとマンガが大好きで特に『NANA(ナナ)』が好き。フランスでは「パリ・ジャパンエキスポ」に2回行ったことがあるとか、そんなことを片言の英語と日本語で話しました。
赤:『NANA』がフランスでも知られていることにびっくりです!そういえば、フランス人は「H」の発音をしないという話を聞いたことがありますが、英語でもフランス語の特徴などはありましたか?
リ:そうですね。フランス人は英語でも「H」の発音をしません。なのでフランス人の英語は「hungry(ハングリー)」が「angry(アングリー)」に聞こえることがよくあります。でも彼女は英語がとても堪能で、発音もネイティブレベルです。
赤:フランス語も英語も話せるってすごいですね。
リ:初日はお互いの仕事について話したり、好きなアニメのキャラの話をして、その日は2時間くらいで解散することになりました。短い時間でしたが、次に遊ぶ予定を決めたので僕はウキウキしながら埼京線に乗って埼玉の自宅まで帰りました。
監獄居酒屋にテンションマックス
赤:2回目のデートでエヴァさんから「行ってみたい!」と言われたスポットはありましたか?
リ:彼女はフランスにはないコンセプトレストランに行きたがっていました。
赤:コンセプトレストランというと?
リ:ユニークなテーマがあったり、内装などに工夫がこらされたレストランのことですね。そのときは、魚を釣ることができる居酒屋に行きました。
赤:面白そう!どんなテーマがある居酒屋なんですか?
リ:店内にいけすがあって、釣りをしてその場で調理してくれるんです。タイやヒラメを釣るとその場で調理してくれるので、外国人観光客に人気のお店みたいですよ。
赤:楽しそうですね。そういえば、フランスでも生魚を食べる文化はあるんですか?
リ:もともとは生魚を食べる文化はなかったそうですが、フランスでは日本食が人気で、最近では生魚も食べられるようになったみたいです。ちなみにそのお店では4種類の調理法から選べるのですが、彼女は特にお刺身がおいしいと喜んでいました。
リ:そして3回目のデートでは、渋谷にあった監獄病院レストランに行きました。
赤:私も行ったことあります!
リ:ここも外国人に人気らしく、席が牢屋風になってて彼女は興味津々に店内を見ていました。メニューは青いカレーなど一風変わったもので、インパクトが強かったですね。
赤:エヴァさんはどんな反応でしたか?
リ:毎回一定の時間に店内が真っ暗になって脱獄囚に扮したスタッフが脅かすサプライズがあるんですけど、最初は驚いて少しキレ気味だったのですが、何度かすると面白がってましたよ(笑)。