すべての選択が、正しい
離婚経験がある私は、そんな子どもの気持ちも痛いほどわかっている。それでも別れるという選択しかない。
それが、離婚だということを知っています。だから、離婚は胸の中に素手を突っ込まれて、心を握りつぶされるような痛みを伴う経験になるのだと思うのです。
結婚生活の中には、妻として夫として、または女として男として、耐え難い苦しみを経験するときがあるかもしれない。
そんなとき、子どものことを考えて、「子どものために別れない」という決断をすることは、決してまちがいではないし、すごく勇気のいることです。
もちろん、「子どものために別れる」のも、まちがいではないです。もっといえば、「お母さんが幸せになるために別れる」も、「お父さんがずっと一緒に居たくて別れなかった」も、すべてまちがいではありません。
ただ、子どものために何かを選んだとき、それはあくまでも「子どものきもちを守りたい、大切にしたい」という「自分のきもち」を自分が選んだとわかっていると良いのではないでしょうか。
そして、それを「認めてほしい」とか「わかってほしい」というきもちを少し緩めることができたなら…。
夫婦によって結婚生活の形があるように、離婚の形もさまざま。
私たちがどんな生活を選んだとしても、子どもに対する想いが変わらないのと同じように、子どもたちも私たちが何を選択しても、私たちに対する想いも変わらないのです。
そのことを知っていれば、あなたが何を選択しても、たとえいけないことでも、子どもたちを傷つけることもありません。
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