私たちが「知っておいた方が良い」と思ったマナー
編集K:ほかにも知っておいた方が良いと思うマナーはありますか?
アベ:基本だけど、”上座下座問題”。
一同:あ〜!
アベ:1回、新入社員の子がいちばん奥の席に座ったことがあって、そのときは空気が凍った(笑)。
ヨウ:心が狭いけど、確かにそれはちょっとモヤモヤするかも(笑)。
編集K:でも、新入社員のときは上司の隣、2年目からは裏方に徹するみたいな暗黙のルールありませんでした?
ヨウ:あったあった。
アベ:私のところはなかったかも。
カレン:私、新入社員のころからずっと絶対に上司の横に座ってますよ!
ヨウ:えっカレンちゃんもしかして…。
カレン:出世狙いとかそういういやらしい理由じゃないですよ!私、銀行で働いているんですけど、同じ支店のメンバーは上司付き合いが少し苦手で。上司と話すときは緊張しちゃって楽しませる自信がないらしくて。毎回、話せる私が上司の話を聞いて、みんなに回しているんです。
編集K:完全にMCの立ち位置。でも、それだと毎回上司の人としか話せなくないですか?せっかく支店のメンバー全員集合してるんですよね?
カレン:そうなの。だからいつもモヤモヤしていて。はじめはみんなで話すんだけど、徐々にちいさいグループになって話し始めるでしょ?上司の話は楽しいし、タメになるんだけどちょっと寂しい。
編集K:席は基本的に年功序列。でも、その場の空気によることもある、と。食事の注文はどうですか?
ヨウ:別に誰が注文したって良いと思う。「若手が全部注文を取りなさい」ってところは、いま少ないんじゃない?
カレン:私の会社は、逆に上司が全部注文してくれますね。「これ美味しいから食べてほしい!」って。この前はノドグロのお刺身を初めて食べた。
アベ:良い上司〜!
良い部下、嫌な部下
編集K:私たちのようなまだ新卒から間もない世代からすると、「良い部下だな」「嫌な部下だな」と思われるポイントが気になります。
ヨウ:私、本当にそういうマナー的なものって気にならないんだよね。強いていうなら、さっき話した上座・下座くらいかな。サラダを取り分けるとか、お酌してもらったら必ずひと口飲んでから置くとか…どうでも良くない?気を使われすぎたら逆に疲れちゃうかも(笑)。
アベ:働いているなかでは気づかない、その人のキャラクターを知ることができるのも飲み会の利点だったりするのに、ずっとかしこまられてもね。
編集K:なんだか意外です…!アベさんの会社はマナーに厳しいと聞いたんですけど、そんななかで生き抜いてきた術をぜひ教えてください。
アベ:検索してすぐ出てくるような基本的なマナーは、絶対。まだ話に出てきていないものだと、はしゃぎすぎない。
一同:(笑)
アベ:自分は脇役なんだと思って、ひたすら盛り上げに徹すること。盛り上げときくと、自分が笑いを取ろうと頑張っちゃう人がいるけど、そういうことじゃない。そんなに自分を安売りしなくて良いのにって、下の世代を見ていて思うよ。
編集K:若手は気負いすぎ?
ヨウ:そうだね。もっと肩の力を抜いて、楽しむ気持ちで参加すれば良いと思う。