あらたな幸せや成功に向かおうとするとき。私たちの心は、周りの人のきもちや周りの状況を考えてしまいがち。
そんなとき、周りの世界ではなく、「自分」が何を求めて何に幸せと感じるのか…もう1度思い出し、確かめることはとても大切です。
そしてそれは、決して自分勝手なことではなく、自分という存在を「尊重」することなのだと思います。自分のことを尊重できるから、愛する人のことも愛せるのだと。
自分がどこを目指すのか?どんな幸せを求めるのか?それがはっきりすれば、それを応援してくれる人、またそれを共に分かち合おうとする人も必ず現れます。
相手がどうであっても、「いつも」自分の幸せに目を向ける
離婚の問題を抱えたり、別居が始まったり、パートナーとの関係で問題を抱えてしまうと、相手の考えていることや相手の気持ちが何よりも気になってしまいます。
相手の心の中に、やり直しても良いと言う気持ちは残ってはいるのか。それとも、私への気持ちはまったくなくなったのだろうか。もうすでに、私や家庭よりも幸せを感じる対象があるのだろうか。
そんなことを考え続けているうちに、「相手の気持ち」が、これからの自分の生死を分けることのように感じてしまいますよね。
「その人」と幸せでいたいと願っていれば、当たり前のことではあるのですが、来る日も来る日も、相手の言葉や反応に一喜一憂していると、心は疲労困憊してしまいます。
心がやすらいでいないと、自分のことも相手のことも冷静に考えられなくなってしまいます。
普段からパートナーの気持ちや考えていることに関心を持ち、知ってあげていることはとても大切ですが、意識を相手にばかりに集中させていないで、ほどゆく知ってあげている状態が健康な状態なのかもしれません。
気持ちは常に変動する
「相手が〇〇だったら、私は〇〇しよう」と行動を相手の言動によって決めてしまうときもあるでしょう。それは、自分の気持ちにも一貫性がなく自分以外の何かに左右されてしまっている状態です。
カウンセリングでよくお話するのですが、私たちの心の中の気持ちは、いつもひとつだけではありません。
誰かを好きな気持ちがあるのと同時に、その人を嫌な気持ちもあるかもしれないし、「別れたい」という気持ちと「別れない方が良い」という気持ちも同時に心の中に存在します。
私たちはその中にあるどれかの気持ちを選んで行動を決めるだけで、そのほかの気持ちが心の中からなくなってしまうわけではないのです。
また、自分が1日を通して、心の中にある色んな気持ちを経験するのと同じで、相手もそのとき何を感じているかは常に変わっているのです。相手の気持ちも、あなたの気持ちも、常に変動しているのです。