親の期待を一身に背負う「ひとりっ子」

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ー「ひとりっ子はかわいそう」という意見についてはどう思う?きょうだいママからすると、やっぱりかわいそうに映るのかな?
K:そうとは限らないんじゃないかな?時間的にも金銭的にもかけてもらえるものが大きい分、将来の選択肢が拡がると思うし、きょうだいとの競争がない分、まっすぐ育ちやすいんじゃないかなって思うよ。
ただ、これは私が学生時代に友人たちを見て感じていたことなんだけど、親の期待を一身に背負っているひとりっ子は大変そうだった。進学校だったからかもしれないけれど、付きっきりで勉強を見ていたり、過干渉な親もいて。
自分が親にあまり干渉されたくないタイプなのもあって、きょうだいがいてよかったって感じてたかな。
私も長男だけのときは幼児教育について調べたり、知育教室に通わせたりしていたけれど、ふたり目が生まれたころからいい感じで手を抜けるようになったと思う。
ー確かにきょうだいがいると、期待が分散される分、のびのびと育ててもらえるかもしれないね。
K:間違いなく子どもがひとりのときよりも、神経質さは抜けたし、「こういう子に育ってほしい」というより「元気に育ってくれればそれでよし」っていう気持ちになってるからね(笑)。
細かいことを気にせず、いつ会ってもおおらかなK。毎日絶対に頑張るのでなく「週末に3〜4回洗濯機を回すんだ」と笑いながら話すKだからこそ、近くに頼れる人がいなくても3人の子どもをたくましく育てられているのかもしれません。
いまの苦労や悩みも、未来のにぎやかな暮らしを楽しみにするKにとっては必要な通過点でしかないのでしょう。
(現時点では)ひとりの子どもを育てることを選んだY、複数の子どもを育てることを選んだK。それぞれが、自分自身の性格や、人生や子育てにおいて譲れないポイントを踏まえたうえで、納得のできる選択をしているのだと思いました。
「ひとりっ子」で育つのも「きょうだい」で育つのも、一長一短。どちらが「かわいそう」ということはなく、親が自分の選択やいまの暮らしのなかで精一杯子育てしていることには変わりません。どんな選択をするにしても、自分の人生に胸を張って、いつも笑顔でいられたらいいですね。
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