多様性の時代に…
結婚するのか、しないのか。
子どもを持つのか、持たないのか。
子どもを何人持つのか、持ちたいと思うのか。
多様性が叫ばれる令和の時代において、私たちの人生には多くの選択肢が用意されています。
でも、だからこそ、どのような選択をするのか悩んでしまうのも、また事実。
自分の生き方を決めていても、「結婚しないの?」「子どもは持たないの?」「ふたり目はどうするの?」と人に聞かれるたびに、気持ちが揺らいでしまうという方もいるかもしれません。
特に「ひとりっ子で育てる」と決めた場合、いまだ社会のなかに「ひとりっ子はかわいそう」「ひとりっ子はわがままだ」という固定概念があるために、悩んでしまうという声を聞くことがあります。
今回は、筆者のまわりの「子どもはひとり」と決めているママと、「できるだけたくさんの子どもを持ちたい」と思っているきょうだいママに話を聞きました。
両者ともふたり姉妹の姉。フルタイムの共働きで、実家は遠方という立場や環境は共通しています。そんなふたりが「ひとりっ子」、あるいは「複数の子どもを持つ」という異なる選択をしたのはなぜなのか。
そしてひとりっ子は本当にかわいそうなのか。
「きょうだい、どうしよう?」と悩む間もなくふたり目を授かった年子ママの筆者が探ります。
教育熱心な彼女が「ひとりっ子」に決めた理由

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最初に話を聞いたのは、5歳の男の子ママのY。「きょうだいは考えていない」というYは、なぜそのような考えに至ったのでしょうか。
ー「きょうだいは考えていない」といっていたけど、それはなぜ?
Y:産前はなんとなく「子どもはふたりほしいね」と夫と話していたんだけど、ひとり育ててみて「私にふたりは育てられない」と思ったからかな。
ーパートナーもすごく協力的(※子どもの送迎を担当するのみならず、幼稚園のお弁当もつくっている)だし、お子さんも聞きわけがよくおとなしいのに、どうしてそう思うのかが不思議なんだけど…。
Y:確かに夫は協力的だし、子どもにもそれほど手がかかっていないから、まわりのママと比べると楽だなって思う部分はあるよ。
でも多分、これ以上自分に負荷がかかるとキャパオーバーというか、そもそもそんなにキャパがないことを、身を以て実感したというか…。
ーきょうだいママを見て大変だって思ったりとか?
Y:それもあるけど、いま息子に向き合えている時間が半減するのかと思うと、自分の気持ち的にしんどいだろうなって思う。
仕事から帰って、ご飯を食べさせて、お風呂に入れたあと、ドリルを1日5枚、絵本を1日3冊読むっていう目標があるんだけど、なかなか思い通りにいかないし。ご飯を用意したあと「ごめん、きょうは寝させて」って、そのままバタンキュー、朝起きて自己嫌悪って日もよくあるからさ…。
ー相変わらず教育熱心だね(笑)。
Y:いや、熱心なように見えて、実はそうでもないよ。自分が何もしてあげられない分、通わせる園や習い事はめちゃくちゃ調べるけど、仕事の都合で送迎が難しくなって辞めさせざるを得なかったり、いいなと思っても費用的に難しかったり。
本当は自分がいろいろやってあげたいけど、精神的にも肉体的にも余裕がなくて…。
ー教育熱心がゆえに、ひとりの子どもに集中したいのかもしれないね。
Y:ふたりめを育てるより、時間の面でもお金の面でも、いま目の前にいるこの子に何ができるかということの方を優先してしまうかな。