コミュニケーション話法
ここで、いくつかのコミュニケーション話法にも触れておこうと思います。会話のシーンで、話法を使って即座に組み立てることは少々ハードルが高いかもしれませんが、準備ができるとき(プレゼンテーション・発表・会議等)にはいいたいことをしっかり伝えるとういことににおいて大変有効です。今回は、代表的な「SDS法」「PREP法」「DESC法」をご紹介します。
シンプルさ重視「SDS法」
まずは、「SDS法」。SDSとは、「Summary・Details・Summary」の略。これは、シンプルにポイントを絞り、分かりやすさと覚えやすさに重点を置いた話法です。
- Summary=全体の概要
- Details=詳細
- Summary=全体のまとめ
具体的な流れとしては、下記のようになります。
- Summary:伝えたい内容のポイントとなる部分を伝える(※キーワード例「〜についてお伝えします」)
- Detail:内容を具体的に伝える(※キーワード例「具体的にいうと…」「ポイントは○個あります。1〜…」)
- Summary:全体のまとめを伝える(※キーワード例「以上、〜についてお伝えしました」)
たとえば、いまここで書いている内容で考えてみると、
Summary
「今日は、伝わるように伝えるために、話法を考えることが大切であることについてお伝えします。話法を考えることによって、物事はより“分かりやすく、記憶に残るものになります」
Detail
「具体的にいいますと、ただ思いつきで話していると、つい話があらぬ方向に飛んでいったり、脱線したりということが起こりやすくなります。そしてそれが聞き手を混乱させていきます。わかりにくい話や説明は、聴いている側の思考を止め、置いてきぼりにしてしまいます。頭がついてきていないため、当然ながら何も伝わりません。さらに、人の記憶力には限界があり、全部を全部覚えていることなどできません。話し手が何を覚えていてほしいのかをしっかり意識して、そこが残るような工夫をしなければ、どんどん忘れられてしまい、これもやはり何も伝わっていない状態に繋がっていきます。こういったことを防ぐ効果が話法にはあるのです。シーンや状況に合わせた話法をしっかり活用することで、伝わり方が大きく変わってきます」
Summary
「以上のことから、伝わるように伝えるためには、話法をしっかりと意識することが大切であるということをお伝えしました」
これは1例ですが、イメージとしてはこのような流れとなります。ポイントを絞っているので、シンプルにいいたいことが伝わってきますよね。