以前、夫のマルシェ出店を娘とサポートした際、娘から学んだことがありました。それは、「余計なことに思考を使わなくていい」ということ。そうするとエネルギーがあふれ出てきて、いつも元気でいることができるのです。当たり前のことをいっているようですが、これはなかなかできません。
それは、「抵抗の思考」が働くからです。「本当はこうしたいけど、どう思われるかな」「そんなことしていいのかな…」と。これは子育てにもいえること。今回は、この「抵抗の思考」から「子育ての正解」について考えてみます。
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抵抗の思考
マルシェの会場入りは11時。それから準備を始めて12時にマルシェスタート。ほぼ7時間ぶっ通しで働いたため、私は体力的にヘトヘトになっていました。しかし娘は終わった後もパワフルだったのです。
娘のお手伝いといっても、チラシを配ったり、お金を受け取ったり、お客様に荷物を渡したり…といった感じ。途中あちこちのお店を見てまわったり、映像を見たり、お腹が空いたら腹ごしらえと、気ままに過ごしていたわけですが…。
それでも親に付き合って7時間もの時間を過ごすって、子どもにとっては大変だったと思うのです。しかし娘は終わってから「きょうは楽しかったね~」と何度も話していました。そして布団に入るまで興奮冷めやらぬ状態だったのです。
そんな娘を見ていて思ったことは、「自分の好きに行動する」「自分が好きなように振る舞う」ということが疲れない秘訣なのかもしれないな、ということ。
娘は愛想笑いや作り笑顔をしません。チラシや荷物を渡すタイングもお客さんのことをじっと観察しているわけではないから、間が悪かったこともありました。
一方私は、相手のタイミングをじっと見ながら声をかけたり、説明したり…話すときも「できるだけわかりやすく」とか、待っているお客さんにも目配せしたりと、なんだかんだと気遣いが忙しい。
お客様を優先して、自分たちの休憩を取らずに予約をどんどん入れてしまい、ヘロヘロになったころにようやく5分だけ休憩を取る…といった1日を過ごしていました。そのときはまったく意識していなかったけれど、気づけばお客さんを「上」において、自分のことをおざなりにしていたということに気づきました。
「娘のパワーっていったいどこからくるのかな?」なんていつも不思議に思っていたのですが、何のことはない!「余計なことに思考を使っていない」からですね。だから疲れないし、エネルギーがあふれ出てきて、いつも元気でいることができるのだなぁと改めて思いました。
余計なこと、つまり「抵抗の思考」。これは本当に曲者です。子育てにおいては、この「抵抗の思考」が出てくるから、ママやパパのいい気分を優先できなくなってしまったり、自分の子育てに自信がなくなり、正解を外に求めて右往左往してしまうのですよね。