ついに“オトナ”と化した私
なんだかもやっとした気持ちがありつつも、とりあえず病気でないこと、生理関連に心配はないことにホッとひと安心した。
それ以外にも、アラフォーに向かうにつれ、いままでの人生で痛くなったところのない箇所が急に痛み始めたり(そしてなぜかすぐ治る)、できたことないできものができたりするようになった。
個人的にもっともショックだったのは、ニオイの変化に気づいたときだった。
昔はよく「オヤジ臭」なんていっていたが、近年は「オトナ臭」なる呼び名に代わり、女性も加齢によって体が臭うようになるというのが定説だ。
これについては、元から知ってはいた。確かに電車とかで女性しかいないのになんか臭うなと感じたこともある。けれど…
実際に自分で自分の臭いに気がついたときは、衝撃に近いものを感じた。なんか、どこかからプーンと臭うなあ〜って思ったけど、「ゲッ!!自分からニオってるんじゃん!!!」
強烈ぅ〜〜。
だって、まわりに誰もいなくて私ひとりしかいないんだもん。私以外に臭いを発する人なんていない。ついに私は“おじさん”になった。
もうこうやってネタにして笑い飛ばさないとやってられないね、って感じにいまはなっているので、たまにくる自分のオトナ臭にもなんなら愛着すら湧いて来た(注記したいのは、臭うのはいつもではない。ごくたまにだよ!)。初めてのときは相当凹んだけど。
気持ちの移ろい
変化を感じるようになったのは体だけではなかった。
それ以前までにはまったく気にならなかったような出来事や、誰かの発言などに対し、気がつくと尾を引いて気にしていたり、それに対しくよくよしたりすることがあると気づいた。
逆に、ちょっと気になりやすかったことが「あのときなんでこんな細かいことが気になっていたのか…」と思うほど、まったくもって気にも留めなくなったりもした。
後者は単純に歳を重ねたことで経験値が増え、思考の幅が広がったから「許せることが増えた」というものだと思う。「もうおばさんだし」って思った方が、いろいろ気が楽になってきたことと一緒のような気がする。
問題は、前者のほう。前は気にならなかったことでくよくよしてしまうのは、自分に対するイライラにもつながってしまうのだ。
これは本当に厄介だ。だって誰が悪いわけでもなく、自分がただ気にしてしまうだけだから。やめたくたって、感情が勝手にそう動いているんだから厄介なこと、極まりない。