どんどん興味を繋げて
これって、レオナルド・ダ・ヴィンチの天文学や自然科学の研究に通ずるのではないでしょうか。
レオナルド・ダ・ヴィンチももしかしたら、最初に絵を描いていたらちょっとした疑問にぶつかって、それを解決しようとして調べていったら、その疑問の先に天文学や、自然科学があって、それらを学び始めたら単純にそれらに興味がどんどん湧いてきて、それらを深く勉強していった結果、たまたま最初の目的であった「絵画の究極の美」にたどり着いたのではないかとわたしは思うのです。
よく「好きなことを仕事にしたらいい」といわれます。でも彼らは、別に好きなことを仕事にしたのではなく、単純に興味があることをそれぞれの興味に添って追求していった。ただ、それだけなのではないか。ダ・ヴィンチ展を見ていたら、そんな風に思えてきたのです。
そして彼らの共通点は、「好きなことをしたから成功した」というのとはちょっと違うような気がしたのです。
好きなもの・好きなことをするうちにいろいろ疑問が湧いてきて、その疑問に対して研究しているうちにほかのことにも興味が湧いてきて、その興味に添っていろいろなことを突き詰めていったら成功してしまった。
だから成功者の好きなこととか好きなものというのは、何か決まった具体的なものや具体的なことというのではなくて、「疑問に対して答えを探す行為そのものなのではないか?」と思えたのです。
成功を求めて、最初から答えを与えてくれるようなノウハウ本を手にとっても、それだけで成功できるとは思えません。成功に1番大切なことは、基本を教えてもらったらそこからどんどん興味をつなげていくこと。その延長線上に成功があるのではないでしょうか。好きなことの延長線上に夢を見つけるために必要なものが、実は「好奇心」なのではないかと思います。
あなたは何に対してなら、好奇心が湧いてきますか?どんな勉強・研究なら長続きしますか?もしくは、どんな行為なら飽きずに長続きしますか?
「本当は興味があったけど、ほかにしなければいけないことがあるから…」「時間がないから…」「親が反対するから…」いろいろな理由で切り捨ててきてしまった、あなたが好奇心旺盛になれるものがあるはずです。
いまからでも間に合います。好奇心が湧くことを見つけていきましょう!
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