私たちの生活様式をがらりと変えた新型コロナウイルス。この春、緊急事態宣言が発令され、外出自粛が要請されるようになってから、仕事の時間もプライベートの時間も家で過ごすことが増えました。
いまとなっては、GO TOキャンペーンが実施され、「気をつけながら経済も回していきましょう」という風潮になってきていますが、前代未聞の外出自粛要請は多くの人の意識や価値観にどのような変化をもたらしたのでしょうか。
今回は、株式会社Parasolが運営する未婚男女のマーケティング研究機関「恋愛婚活ラボ」が、マッチングアプリ「Dine」に登録する未婚男女1,299人(男性846人、女性453人)を対象に実施した、アフターコロナにおける恋愛事情についてのアンケート調査の結果をご紹介します。
アフターコロナの出会いはオンラインが主流に
マッチングアプリのユーザーに、自粛明けにマッチングアプリと並行して使う出会いの手段について調査したところ、男性の「58%」、女性の「62%」が「オンラインツールのみを使う」と回答しています。
ほかの出会いの手段としては、「合コン」と回答した人は、男性で「18%」、女性で「16%」、「街コン」と回答した人は、男性で「11%」、女性「8%」と、非常に低い数値になっています。
アンケートが実施されたのが2020年5月末だということもありますが、アフターコロナでは、人の集まる場所に行くこと自体を避ける傾向にあり、「マッチングアプリ」をはじめとしたオンラインツールが出会いの手段として支持されているようです。
マッチングアプリにはもともと、「効率よく会える」、「普段出会えない人と出会える」というメリットがありましたが、リモートワークが普及し、職場恋愛が減ったり、街コンや合コンの開催が難しくなったいま、「家にいながら出会える」オンラインツールを使いたいと思う人が増えているのかもしれません。
アフターコロナにおいては、オンラインツールでの恋愛の始め方が、スタンダードになるのかもしれませんね。
恋人選びも慎重に
「アフターコロナで出会いの方法を考えるときに重視するポイント」についての質問では、男性の「63%」、女性の「78%」が「会える人の“質”を重視」と回答しています。
注目すべきはこの「質」について。回答者の理由を聞くと「コロナ禍を一緒に乗り越えられる人間性を重視したい」「コロナの影響もあり、むやみやたらに人と会いたくない」「時間を有効に使うために、質を求めたい」などというコメントがありました。
どうやらこの「質」とは年収や見た目のスペックではなく、メッセージや会話を通して信頼関係が築かれていて、「お互いよく知っていて、この人と会えば楽しいことがわかっている」人ということのようです。
コロナ禍のなかで、「数多くの人と直接会ってから判断する」というこれまでの恋愛の進め方ではなく、「オンラインで交流を深めてから、本当に直接会いたい・会うべき人を見極めて、初めて直接会う」という恋愛傾向になってきており、リアルな場で直接、恋人候補の相手と会うまでに、「相手のことをよく知っておく」「会う人を絞る」ということがアフターコロナの恋愛トレンドになりそうです。