時間を潰すアジア人と、時間を楽しむ欧米人
アジア人は「時間を潰す」という感じに対して、欧米人は「時間を楽しむ」という感覚。
ラウンジで見た光景ですが、アジア人は座って寝ていたり、がっつりと何かを食べていたり、私と同じようにパソコンや携帯で何かをしている人が目立つのに対して、アメリカ人はというとソファーで寝ることはなく、お酒をゆっくりと楽しみながら読書をしていたり、知人とおしゃべりをしていたりで、ラウンジという場所をまさにラウンジとしてくつろぐために利用しているのです。
ゆっくりとゆったりと、くつろぐラウンジ。バーカウンターに座ってバーテンダーと会話していたり、まるでホテルのラウンジと同じような使い方をしていました。
アジア人といえば、空港ラウンジは「待合室」とでもいおうか、「飛行機に搭乗するまでの中間地点」であり、暇を持て余すために利用しているという感覚。飛行機に乗る前から疲れているというか、(実際私もそうなのですが)ラウンジは「時間をつぶす場所」になっているのです。とくに、アジア人はラウンジでも「仕事」している人が目立っており、印象的でした。
それは飛行機に乗り込むときも、飛行機から降りるときも同じ。アジア人は大抵早歩きで、せかせかと歩いて先を急ぐ様子。それに対し、欧米、外国人はというと、ゆっくりとダラダラとしていて歩くスピードも遅い。
時間の使い方は「土地の広さ」が関係している?
それはやはり、土地の広さ、育った環境が大きく関わっていると最近思うのです。日本は狭い国。だから新幹線や飛行機を使えば、1日で2〜3カ所の場所に移動できますよね。極端な話ですが、朝は福岡で朝食を食べ、昼は大阪で仕事をしランチを食べ、夜は東京で宿泊…なんてことも可能。ということは、仕事においてもとても効率がいい便利な国なのです。
かたやアメリカは土地が広いせいか、大型ストアで買い出しをするだけで、渋滞に巻き込まれる。ストア自体も広すぎるため、店内の移動でさえ時間がかかるし、駐車場からストアまでも遠かったりして、何時間も時間を要してしまいます。
東京~大阪間の新幹線3時間という日本の時間は、アメリカの大型スーパーでの買い物で費やす時間と同じ。ということは、アメリカではやはり、1日にいろんなことが一辺にできません。1日1個、「どこかに出かける」という用事だけでその日のスケジュールが埋まってしまう。スケジュールを詰め込むことができないからこそ、ひとつの予定にじっくり時間をかけることができるというわけなのです。