結婚生活が長くなるにつれ、夫婦間にはトキメキやドキドキよりも、「安心」という言葉がしっくりくるような「馴れ合い」が生じてくるもの。それは必ずしも悪いことではなく、ふたりの仲が深まり、家族になった証でもあるのでしょう。
しかしお互いに愛情表現が減っていくにつれ、「夫は自分のことをどう思っているんだろう…」と不安に思ってしまったことはありませんか?飽きたのかな、冷めたのかな、もう愛してくれていないのかなetc…。
そこで今回は、株式会社ネクストレベルが結婚10年以上経過した既婚男性144人に対して実施した、「妻の好きなところ」や「直してもらいたいところ」などについての調査結果をご紹介します。
果たして、長年連れ添っている夫婦の「夫」は、妻をまだ愛しているのでしょうか?また妻に何を求めているのでしょうか?
妻の「10年経っても好きなところ」は?
調査対象は平均45.5歳の既婚男性、結婚期間は17.2年。妻と出会った年齢は平均24.7歳、恋愛結婚が91.7%。妻との交際期間のボリュームゾーンは1~2年が29.2%で、交際して3年以内に結婚している人が67.4%と多数派。妻との間に実子がいる割合は83.3%で、8割以上の人が“妻のため子どものために日々頑張っているお父さん”です。
では、そんな彼らが答えた妻の「10年経っても好きなところ」をみてみましょう。
上のグラフは、いまでも妻に対して「好きだな」「いいな」と思っているところをすべて選んでもらった数値です。もっとも多かったのは「明るい・前向き」で45.1%でした。
「明るい・前向き」という回答をした人の具体的なコメントを見てみると、彼らが忙しいなかでも家事や親戚づきあいをそつなくこなしている妻に感心していることがわかります。
- 「いつも明るく、家事をする時に自作の歌でモチベーションを上げてみたり、楽しみながら物事を進めていける自分にはなく羨ましい部分だから。(結婚12年目/愛媛県/39歳/子あり)」
- 「気分に左右される事なく優しくて穏やかです。フルタイムで働きながら料理を含めた家事全般もソツなくこなしてくれますし、こちらの親戚とのお付き合いも抜群に上手です。(結婚12年目/愛知県/36歳/子なし)」
一般的に、男性と比べて女性の方がマルチタスクで物事を進められるといわれていますから、結婚し、子どもが生まれて、増えた“仕事”を並行してこなす妻に対し、尊敬にも似た「好きだな」「いいな」という気持ちを抱いているのかもしれませんね。
このほかに35%以上の夫が回答したのは、「しっかり者」(40.3%)、「料理が上手」(38.9%)、「話が合う」(37.5%)、「一緒にいて楽しい」(36.1%)でした。逆に10%以下だったのは「知性的・ものしり」(9.7%)、「稼いでくれる」(5.6%)でした。
これらの数値から、結婚10年以上経った男性は、妻に知性や経済的なものよりも、癒やしや精神的な安定、家庭運営のうえでの信頼などを求めているということがわかります。