法務省の調査によると、2020年6月時点において、日本に住む外国人の人数は約300万人にものぼるそうです。総務省統計局が発表している茨城県や広島県の平成27年時点の人口と、ほぼ同じくらいの外国人が日本で暮らしていることになります。
そのように考えると、2021年のいまは、コロナ禍で海外との往来をしづらくなっているとはいえ、外国人と付き合ったり結婚したりすることは、他人事ではないのかもしれませんね。
そこで今回は、株式会社ネクストレベルが国際結婚をした日本人67人に実施したアンケートの結果をご紹介します。
国際結婚した相手と出会ったきっかけや国際結婚に反対された比率、国際結婚でよかったこと、思わぬデメリットなど、国際結婚の”本当のところ”をみていきましょう。国際結婚を考えているかたはもちろん、国際結婚に憧れているかたも、ぜひ参考にしてくださいね。
外国人パートナーと出会ったきっかけは?
外国人のパートナーとどこで知り合えるのか、国際結婚に憧れている人にとっては気になるところでしょう。
国際結婚をした人たちの回答では、「オンライン(SNS・掲示板・チャットルーム・ゲームなど)」と「職場・アルバイト先」がそれぞれ17.9%ともっとも多い結果になりました。そのほかにも、「友人・知人・家族の紹介」や「マッチングアプリ」「旅先」「偶然の出会い」「学校生活の中」など、出会いの場は多岐にわたっているようです。
今回の回答者の居住地は日本と国外で約50%ずつでしたが、「国際結婚をした相手と出会った場所」は、日本が43.3%、相手が住んでいた国が38.8%、その他の国が17.9%という回答が得られています。日本に住んでいても国際結婚にいたる可能性があることがわかりますね。
外国人との交際期間はやや長め?
それでは、国際結婚をした日本人は、外国人と出会い、結婚するまでに、どれくらいの交際期間を経ているのでしょう?
「国際結婚をした相手との交際期間」についての回答では、1〜3年が52.2%でもっとも多い結果となりました。1年未満のかたは合計で22.3%、3年以上は25.5%と、どちらかというと出会ってすぐに結婚したというよりも、ある程度の期間付き合ってから結婚した人たちが多いようです。
これは、お互いの文化や言葉の違いを理解し合ったうえで、それでも一緒にいたいという気持ちや、一緒にやっていけるという確信を得て、初めて結婚というプロセスに駒を進められたのだということの表れなのかもしれません。
また今回の回答者が、結婚後に居住地として選び、現在住んでいる国は、上表の通りとなっています。
いまの場所に住むことになった理由も見てみましょう。
日本に住んでいる
- 結婚当初は私が韓国に行き生活を始めましたが、私があまり韓国語が流暢に話せず生活になじめませんでした。夫婦で話し合い、日本語が堪能の彼が日本で転職してくれることになり現在に至ります。(大阪府在住/34歳女性)
- 夫婦ともに日本での暮らしに満足をしているため。生活水準が下がってしまうため、現状セネガルへ移住する予定はありません。国外へ移住するとしたら第三国(オランダ、カナダなど)を検討しています。(埼玉県/34歳女性)
- 彼も日本に住んでいたし、日本語が堪能なので当然のように日本に住みました。(大阪府/35歳女性)
相手の国に住んでいる
- 彼の職種は日本での仕事は賃金が安く、カナダに戻って同じ職種で就職できたからです。子供をカナダで育てたかったという気持ちもあります。(カナダBC州在住/42歳女性)
- 子供がいない現在は日本とアメリカのどちらで暮らしてもさほど違いがありませんが、将来子供を育てる事を考えた場合、妻の家族や親戚の多いアメリカで育てたほうがサポートを受けられて良いと考えたためです。(アメリカ合衆国オレゴン州ハーミストン/35歳男性)
- 自分が仕事を辞めることはできても、彼が仕事を辞めてしまうと家計が苦しくなってしまうため、彼が仕事をしている国に移住するしかなかったからです。(韓国在住/30歳女性)
PR TIMESより引用
日本に住んでいる人からは、治安のよさのほかに、言葉の壁の問題から日本を選んでいるという声が、相手の国に住んでいる人からは、その国の方が日本よりも収入が得られやすいことや子育てを海外でしたいという希望を挙げている人が多く見受けられました。