国が違えば、文化習慣も違う。どちらがよいとか悪いとかは抜きにして、きょうは「日本とアメリカの文化慣習の違い」についてお話ししましょう。
日本では「罪」、アメリカではOKな常識って?
日本で罪に問われる常識が、アメリカではまかり通ることもしばしば。一見「万引き」に問われるような、たとえば「会計」してないものを先に食べてしまう・飲んでしまうことなどは、アメリカの一部店舗ではOKです。
ストアでは、果物の味見、一粒のブドウを口に入れたところで、お縄になることはありません。果物に限らず、スナック菓子やジュース類も、会計前に口にしても後払いが許されるのです。
泣く子を黙らせるために、子連れの買い物客は普通に子どもにお菓子を与えて、会計時に「これ、食ったから」と自己申告しています。
ほかにも日本では警察に捕まるような行為で私が驚いたのは、右折は赤信号でもできるということ。日本では一部交差点などを除き、基本的に赤信号での左折(アメリカでの右折)はできません。
アメリカは右折禁止のマークがないところでは、赤信号でも許されているのです。許されているどころか、踏切前で一旦停止なんぞしようものなら、後続車にクラクションを鳴らされてしまいます。日本の常識は、むしろ「危険運転」になってしまうので驚きました。
同じフリーウェイでも有料レーンと無料レーンがある?
車の駐車の仕方も日本とは真逆で、こちらは車を頭から突っ込むのが主流。むしろ、そうしていないと罰則があったりもします。
これはバックで車を止めると、排気ガスで建物が汚れてしまうからだと知人に聞きました。「すぐに出られるように…」と、バックで車を止めなければならない事情はわかるのですが、器物破損を防ぐためのアメリカの常識のほうが理に適っているのではないかと思います。
車の渋滞は、日本もアメリカも同じ。ただ、アメリカのフリーウェイは基本無料。そして渋滞を防ぐために、車に2人以上乗っている場合は、「カープール」という専用の車道を走ることができます。一人一台での出勤より、2〜3人乗車している車のほうが優先道路を走れるために、渋滞を避けられるという利点があるのです。
ただし、そうなると皆同じことを考えるので、最近では「カープール」というレーンが、有料に変化しつつあります。お金を払えば、通り抜けできるという車道。つまり、同じフリーウェイでも、レーン(車道)が有料と無料にわけられるということです。
事前にオンラインでお金を支払っていなければいけないため、うっかり有料車線で車を走らせていると、罰則がくることも。金がモノをいう…これは世界常識のようですね。