20歳年上の夫とマイペースな高1息子と暮らすアラフィフ主婦ライター、塩辛いか乃です。
大学時代にバッグパッカーが流行り、トルコをひとり旅したわたし。トルコの旅が想像以上に楽しかったので、もっといろんな国を旅してみたいなと思っていました。
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とはいえ当時は大学3年生で、就職活動が始まり、あっと言う間に大学を卒業。会社員になってからは、休みが取れても10日間が限度。夏休みのハイシーズンということもあり、金額もお高め。
それでもわたしは「どこか旅に行きたい」と行き先を探していました。そこで目に留まったのが、ギリシャ。
トルコ同様歴史が深く、パルテノン神殿は一度拝んでみたいと思っていたことと、昔から「真っ青な海」「真っ白な建物」のコントラストが美しいギリシャの島々の写真に憧れがありました。
人生で一度はこの目で見たい景色。ちょうど、同僚が結婚して新婚旅行でギリシャに行ったとのことで写真を見せてもらって、あまりの素敵さに「やはりここだ!」と決意。10日間の夏休みはギリシャに行くことに決定しました。
ここから、わたしのギリシャひとり旅がスタートしたのです。
ギリシャひとり旅、まさかの誤算!
ひとり旅であり、ゴージャスな旅をする予算もなかったので、必然的にバッグパックの貧乏旅に。
いま思えば、ギリシャはちょっとリッチな旅でもよかったのかなと思いますが、「景色さえ見られたらそれでいい」という気持ちで格安航空券を取り、いそいそとバッグパッキング。
トルコ同様、往復の航空券だけ取り、現地についてからホテルや行程を決めるつもり。さっそく、『地球の歩き方』を読みながら行き先も考えます。
わたしが憧れていた景色は、風車のある「ミコノス島」、夕陽が美しい「サントリーニ島」にあると判明。
飛行機でまずアテネに降り立ってから、ミコノス、サントリーニの2島を巡りたいのですが…ここで誤算が発生しました。
世界地図で見る限りは、島々へのアクセスは簡単と思われたのですが、よくよく調べると、ミコノス、サントリーニへは飛行機もしくは船で5〜6時間となかなかハードな行程。
飛行機なら1時間程度で到着するものの、交通費はなかなかのお値段。10日間しかないので旅程の組み方が難しいと悩みました。
飛行機は取ってしまったので、なんとか行くしかない。行ったら何とかなる、と旅立ちました。
船か、豪華クルーズ船か、はたまた飛行機か…
空港に降り立ち、アテネ市街へ。あたりをつけていたホテルに入り、宿泊料金を確認してチェックイン。
ミコノス、サントリーニに行くためにはアテネに長く滞在できないので、さっそく旅行会社に行ってミコノス行きのチケットを取らなければいけません。街歩きのヒマもなく、旅行会社へ。
旅行会社に行くと、その2箇所に行きたいならクルーズ船で旅したほうがいいとのアドバイス。たしか当時で6万円ほどで、豪華な船で島々を巡るツアーでした。
いま思えば素直にそれにしておけばよかった気もしますが、当時のわたしはバッグパッカー魂がギンギンだったので、「そんなぬるいもんじゃなく、自由に旅したいんだよ!」と言って、翌日出るミコノス島行きの船のチケットをゲットしました。
実はわたし、船酔いがすごいのでとても不安だったのですが、飛行機は高いし、酔い止め持参で乗ることに…。
アテネの町は島から戻ってからゆっくり堪能しようと、とりあえず夜ご飯。
とはいえ知らない街の女性一人歩きは怖いので、前方から歩いてきたひとり旅らしき日本人男性に声をかけました。
きょう初めて来たので夜ご飯を食べに行きたいが、女性一人では怖いのでご一緒願えないかと頼んでみると、あっさり快諾。
一緒にレストランに入り、いろいろ話していると、その男性はなんと翌日から、例の旅行会社で薦められたクルーズツアーに参加するとのこと。
バッグパックで旅しているものの、やはり社会人なので効率よく回りたいのと、豪華客船に乗ってみたいという理由で決めたそう。夕食を楽しみ、お互いの旅を楽しみましょうと別れました。