ミコノスを離れ、サントリーニ島へ
ミコノス滞在中、夜は騒音がすごいので早めに退散することにし、美しい景色を楽しむことに決め、翌日は海の美しさが最高といわれるビーチへ行ってみることにしました。
あまり泳げないですが水着を着こみ、張り切って到着すると、そこはまたヨーロッパの観光客で大にぎわい!
さすがエーゲ海、美しさはピカイチ。水深1メートル程度まで入っても足が見えるほどの透明度!
最初は一人でビーチを楽しんでいたのですが、ここでも時間が経つごとに、重低音バリバリのクラブミュージックを放つラジカセを持った若いイタリア人が登場。
徐々に雰囲気が怪しくなってきます。これ、ドラッグとか登場しそう…というヤバイ雰囲気を感じ、これまた慌てて退散。
疲れ果てて港のレストランで休憩していると、遠くから見たことのある人が近づいてきます。
何事かと思ってよく見ると、アテネの初日に一緒に食事をした男性。まさかの遭遇に驚いて話すと、彼の乗ったクルーズ船がミコノスに停泊して、いま自由時間なんだそう。
彼にクルーズ船の話を聞くと、ものすごく嬉しそうな顔で「めちゃくちゃ楽しいよ!」と言います。いろんな家族と交流し、おいしいご飯もついて、快適な船旅だそうです。
「ほら、あそこに停泊している船だよ!」と指さした先には、超豪華客船が。「なんか、選択ミスったかも…」と思いながら、いまさら引き返すわけにもいかず、彼を見送りました。
憧れのミコノス島像が崩れてしまって残念でしたが、気を取り直してサントリーニで楽しむために船で移動。
サントリーニ島はミコノス島と違い、もっとのんびりした田舎の雰囲気が漂っていました。
サントリーニ島の名物といえば、港から山のうえの町までロバで移動できること。
ぜひやってみたいと思っていたので、さっそくロバに乗せてもらいました。
そしてここでも計算外のことが!乗馬体験の引き馬のように、当然ロバ使いのおじさんが一緒に行ってくれると思いきや、ロバにわたしを乗せると、「行ってらっしゃーい」と手を振っている。
「えっ、ひとり?」と慌てているうちにロバは淡々と階段を登りはじめます。
ロバなので暴れることはないでしょうが、動物に乗ってひとりになったことがないので大緊張。「ロバくん、わたしを無事にうえまで運んでね」と刺激しないように静かにしていました。
すると、ロバはときどき休憩をして海を眺めたりしながら、のんびり登っていきます。
だんだん気持ちに余裕が出てきて、眼下に広がる海を眺めているうちに、無事街に到着。ロバ使いのおじちゃんにおろしてもらい、無事街に到着です。
サントリーニ島の街は、ミコノスほど観光地化しておらず、パワフルなイタリア人もいなくて安心しました。
その分お土産屋さんなどは少ないですが、ミコノス島の騒音にうんざりしていたので、のんびりできてよかったです。
サントリーニ島では、夕陽の絶景スポットとして有名なイアの街で夕焼けを見に行くことに。
ガイドブックを見ながらバスでイアまで行くと、すでに多くの観光客が夕陽を見に集まっていました。このあたりは絵葉書でもよく見る「いかにもギリシャ」な風景で、息をのむ美しさ。
有名スポットだけあって日本人もたくさん。数人の男性グループがいたので、話しながら日暮れを待ちました。
日本人観光客はとにかくカップルだらけだったので、話しかけにくかったんですよね。
沈む夕陽も美しく、観光客からも歓声があがるほど。ギリシャまで来たかいがあったというものです。
サントリーニ島ではのんびり過ごせて満足し、いざアテネに戻る日。さすがに船で疲れすぎたので、最後は諦めて飛行機を取りました。
飛行機に乗ったら、あっと言う間にアテネに着いて拍子抜け。こんなに楽なら、あまりケチらずに飛行機に乗ればよかったなぁ。