憧れの「ミコノス」でガッカリ…
翌日、ミコノス島への船に乗り込みます。
到着した船は想像以上に小さい。「これボートですよね?」というサイズの船に不安な気持ちになりながら、「乗るしかない!」と乗り込みます。
所要時間は3時間程度。酔い止めを飲んでいましたが、そんなものを吹っ飛ばすほど大揺れに揺れる船。
到着までどうにか持たせないといけないと、本当はよくないのですが酔い止めをもう1錠追加で飲み、わたしは目をつぶって「ここはいつもの通勤電車のなかだ」と自己暗示をかけ続けていました。
そのうちに酔い止めの眠気でウトウトし、なんとか3時間踏ん張ってミコノス島に到着。ついたときにはフラフラです。
ホテルは自力で探すのが大変と聞いていたのと、具合も悪かったので、港に来ていた客引きと交渉し、よさげなホテルに泊まることに。
ちょっと街の外れでいまひとつでしたが、贅沢は言えない。とにかく憧れのミコノス島についたのだからと、名物の風車を見に行きました。
目の前に広がる港と風車。ザ・ミコノス島!という感じで、青い海と白い建物のコントラストが見事でした。
お土産屋さんが立ち並ぶ道は、どこも白くて可愛い作り。ブルーと白で爽やか、景色は最高です。
ですが、予定外のこともありました。それは「シエスタ」。シエスタとは、日照時間の長いスペインで生まれた習慣で長いお昼休憩のこと。
わたしは8月に訪れたので、暑さがとんでもない!以前訪れたトルコはアジア圏ですが、今回のギリシャはヨーロッパ圏で「シエスタ」の時間があり、午後2時からお店が軒並み閉まってしまいます。
乾燥していますが40度を超える暑さなので、シエスタが必要なのはわかるのですが、観光客にとってはお土産をゆっくり見るなどができず、ちょっと不便。
早めに次なる目的地、サントリーニ島へのチケットもとっておこうと旅行会社を訪れましたが、これまたシエスタで出直しに…。シエスタって、旅行会社まで取るものなのねと撃沈。
ホテルまでが遠いのでいったん戻るのも大変で、なんとか一軒開いているカフェを見つけ、そこで夕方まで粘りました。
やっと夕方になり、お店が開き始めて、また街歩き再開。ひとり旅だと夜遅くの街歩きは控えようと思っていましたが、雰囲気的にはいかにも観光地、新婚旅行客やヨーロッパからの観光客も多いので、多少は大丈夫そうだと夜も町でご飯を食べて帰ることにしました。
しかし、ここでまた予想と違うことが発生。それは「騒音」。
青い海と白い街のリゾートに憧れてミコノス島に来ましたが、ミコノス島は坂が多いため、レンタバイクがあるのです。
夜になると元気なヨーロッパの観光客が原チャリでブイブイ走り回っていて、危ないったらありゃしない。しかもうるさい!!ミコノスの雰囲気が台無しだなぁとガッカリです。
気づきませんでしたが、ギリシャの島ってイタリアから船で簡単に来られるので、陽気なイタリアの若者が大挙して遊びに来るのだそう。
時間が遅くなるごとに、なんだか六本木みたいな重低音のクラブ音楽まで聞こえてきて、そそくさと退散しました。
トルコではひとり旅でも寂しいと感じたことがなかったのですが、ミコノス島では観光客のほとんどがグループかカップル。なんだか一人で気軽に入れる店も少ない気がしました。