嫁姑実話3.「子どもを産むなら女の子を」姑の言い分
こちらもある日韓夫婦のエピソードです。
この夫婦の日本人妻は韓国語がかなり上手なので、お姑さんとの会話も問題ないのですが、韓国語がよくわかるからこそ聞こえてしまったひと言が…。
何かの集まりで義両親の家に遊びに行った際、自然と子どもの話になりました。その際にお姑さんが言った言葉が、「子どもは絶対女の子を産むべきよ!男の子なんて、ウチみたいに嫁にとられていなくなっちゃうんだから!」。
実はそのお姑さんには、ちょっとヒステリックなところがあり、それが原因で彼女の夫をはじめとする家族があまり寄り付かないようになっていました。しかしお姑さんは、それを“嫁のせい”だと思っていたのです。
お姑さんのこの言葉で、自分に対してどんな風に考えていたのかを理解した彼女は、さらにお姑さんと距離を置くようにしたそうです。
嫁いびりをやめる姑たち
最初にお話しした、キムチ作りで嫁いびりをされていた女性は、自分が姑になったいま、「自分がいままでつらかった分、嫁には優しくしよう」と、お嫁さんにかなりよくしてあげています。
姑に嫁いびりをされて一番つらかったことは、「義母の仕打ちのせいで、夫に優しくできなかった時期があったこと」だといいます。
自分の息子のことを心から大切に思っているからこそ、「息子が幸せになるためには、まずお嫁さんが笑顔で過ごせることが大切だ」と思い、精神的にも金銭的にもサポートされているのだとか。
このようにいびられてつらい経験をしてきた親世代の女性が、自分たちの代でこんな文化をなくそうと努力されている姿もよく見かけます。実は私のお義母さんもそんな姑のひとりで、そのおかげで私は幸せな夫婦生活を過ごしています。
日本でも韓国でも、夫婦生活の幸せのカギのひとつは、「お姑さんの心持ち」といっても過言ではないのかもしれません。
- 参考:KONEST
- image by:Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。