選択的夫婦別姓を希望する人たち
選択夫婦別姓を求める声があがっていますが、どのようなメリットがあるのかみていきましょう。
姓の変更手続きをする必要がなくなる
姓を変えた人は、住民票や免許証、パスポートなど、氏名変更をする必要があります。そういった山積みの手続きをするために、有給をとって市役所や銀行に行く必要があります。これは時間や手間がかかるものです。
2人の結婚なのに、姓を変更する側だけに負担がかかってしまうこともひとつの大きな問題点でしょう。
キャリアへの悪影響がなくなる
著者や研究者などは、いままで世に出していた名前と変わってしまうことで、新しい名前を認知されづらいことが懸念されます。過去の実績をそのまま継続することができないため、成果や知名度を一からスタートさせる必要があることもリスクです。
特にフリーランスで活動している人は、自分の名前が今後の仕事獲得につながることも。生きるうえで大事なキャリアにリスクを負ってまで、姓を変更することをメリットに感じない人も多いのです。
好きな姓のままでいられる
いきなり姓を変更することで、自分の名前に違和感をもつ人もいるはず。また、変更後も旧姓に愛着があり捨てがたいと感じるケースは珍しくありません。
新しい苗字と名前の響きがしっくりこなかったり、嫌悪感をもつ人もいるため、無理に変更したくないという意見があります。自分の名前は一生付き合っていくものなので、自分の快適な選択をしたいですよね。
プライバシーが保護される
離婚や再婚により姓がいきなり変わることで、まわりからの視線を気にすることも多いことでしょう。
特に小さなお子さんがいる家庭では、子どもにイヤな思いをさせたくないという保護者も多いはず。姓が変わることで事情を聞かれることはなくとも、プライベートな内容を察されてしまうことなど、プライバシーの侵害となることがあります。