韓国人は開会式をどう見たのか?
開会式については、正直、当初から「期待していなかった」人が多かった印象です。
小山田圭吾氏をはじめ、開会式関係者の過去のいじめ問題や問題発言が直前に明るみになったことや、日韓関係でもさまざまな問題があったため、リアルタイムで見ていた人は少なかったようです。
筆者のまわりの韓国人で「開会式を見た」という人たちは、ほとんどがダイジェスト版で見たか、まとめサイトの記事で見たようでした。筆者もダイジェスト版を見た後に全体映像を見たひとりです。なんせ長いですからね…。
それでも評判がよかった部分がいくつかあります。
そのひとつが、競技種目を表す「ピクトグラム50個連続パフォーマンス」です。「斬新なアイデアでおもしろい」「横から見たらどうなのか気になる」という声が聞かれました。
韓国語でピクトグラムは「クリムムンジャ」です。クリム=絵、ムンジャ=文字で、そのまま「絵文字」と表現します。
YouTubeでも切り抜き動画のようなもので多く紹介されていました。ちなみに、筆者のまわりで人気のピクトグラムは「サーフィン」でした。
ほかにも市川海老蔵さんの歌舞伎のパフォーマンスなど、“THE 日本!”なパフォーマンスが人気でした。
全体の印象としては、よくも悪くも「厳かな落ち着いた開会式」という意見が多かったように思います。コロナ禍で多くの制約があるなかでの開催だったので、仕方がない部分も理解できます。しかし、前回の2016年リオデジャネイロオリンピックの開会式があまりにも印象的だったので、「どうしても比べてしまう…」という声もありました。