3.テニス 大坂なおみ選手
日本でも大人気のテニスプレイヤー、大坂なおみ(おおさか・なおみ)選手。
東京オリンピックの開会式で聖火点灯ランナーを務めた日本人選手として、印象に残った人が多かったようです。名前も覚えやすいですからね。
筆者のまわりには日本語を勉強している人が多いので、西矢選手と同様、「大阪」と「大坂」という漢字の違いが気になった人もいました。
こちらも少し解説しましょう。昔、地名のオオサカは漢字で「大坂」と表記されていました。しかし漢字を見ると、大坂の坂は「土に反る」と読めてしまいます。土に反るなんてちょっと縁起が悪いんじゃないか…ということで、「大阪」と表記するようになったそうです(参考:日本語漢字能力検定)。
大坂なおみ選手は、テニスの実力はもちろん、インタビューの日本語での受け答えがキュートだったり、いつも落ち着いている雰囲気だったりするため、韓国人からも好感を持たれています。
結果は3回戦敗退という悔しい結果でしたが、東京オリンピックを通してさらに地名度が上がったことは確かです。
韓国で話題になった日本人オリンピアン〜男性編〜
1. 柔道 阿部一二三選手
柔道は、韓国でも言わずと知れた日本を代表するスポーツのひとつ。東京オリンピックで、日本が9つの金メダルと2つの銀メダル、1つの銅メダルと計12個のメダルを獲得したこと、阿部一二三(あべ・ひふみ)選手と阿部詩(あべ・うた)選手がオリンピック史上初の“きょうだい同日金メダル”を獲得したことは韓国でも報じられました。
日本の柔道界にめちゃめちゃ強い日本人の兄妹がいることは、スポーツ好きな人たちは知っていたようですが、兄妹そろって金メダル(それも同日に!)ですから、韓国でも話題になります。これまで阿部兄妹を知らなかった韓国人も、その存在を知ることになりました。
在日韓国人であるイケメン柔道選手、アン・チャンリム選手(韓国代表)が銅メダルを獲得したことは、前回の記事のなかでお伝えしましたが、日本は本当に柔道が強いですね。
「阿部一二三選手は、日本男児って感じで男らしい!」という声がSNS上にあがっています。
また日本語の話になりますが、阿部一二三さんの名前の一二三(ひふみ)も魅力的ですね。日本語の数の数え方には、「いち、に、さん」と「ひとつ、ふたつ、みっつ」の2種類があります。「頑張って覚えたのに数え方がまだあるの!?」と驚いて質問してこられた生徒さんもいました。