2.サーフィン 五十嵐カノア選手
筆者の日本語教室の生徒さんが、すっかり彼のファンになり、毎日彼の話を聞かされていたので、特にそう感じてしまうのかもしれませんが、東京オリンピックをきっかけに韓国人にモテているのが五十嵐カノア(いがらし・かのあ)選手。魅力的なルックスはもちろん、サーフィンのスキルにも高い注目が集まっていました。
筆者個人の感覚では、サーフィンは日本よりも韓国のほうが少しメジャーなスポーツだというイメージがあります。
決勝では惜しくも敗れてしまった五十嵐カノア選手ですが、その瞬間、膝から崩れ落ちた後姿がとても印象的でした。
韓国では、東京オリンピックを見て、「サーフィンってかっこいい!」と感じて始めた人も多いようです。韓国国内のSNSを見ると、社会的距離を取りながらサーフインしている人たちの投稿がたくさん出てきます。日本もそうでしょうか?
3.スケートボード 堀米雄斗選手
東京オリンピックの男子スケートボードで、優勝候補の選手たちをおさえ、金メダルを獲得した堀米雄斗(ほりごめ・ゆうと)選手。世界選手権でも優勝し、日本でも注目されていた選手のようですね、
実はいま、韓国の一部の学生たちの間でスケートボードは大人気!その背景には、スケートボードを題材にした日本のテレビアニメ『SK∞(エスケーエイト)』の影響があります。
東京オリンピックの時期、学生たちは夏休みです。塾はありますが、学校に通うときよりは時間的にも精神的にも余裕がある子が多く、「休憩の合間にアニメを見てハマってしまった」という子たちは、スケートボード種目の試合にかなり注目していたそうです。
そんなスケボーっ子の心をガッチリ掴んだ堀米雄斗選手。「ダイナミックでかっこよかった」「自分もスケートボードを始めたくなった」と大人気です!
いま韓国で人気爆発中の日本のテレビアニメは、『鬼滅の刃』『僕のヒーローアカデミア』などの王道少年漫画です。大型書店に行くと、それらの漫画はもちろん、関連グッズもかなり置かれていました。『鬼滅の刃』の人気については、2021年4月にご紹介しました(「どの層にウケてる?在韓日本人がみた、韓国人の『鬼滅の刃』への反応」)が、そのころから人気は衰えていません。
堀米雄斗選手の活躍によって、今度は『SK∞(エスケーエイト)』の人気が高まっていくかもしれませんね!
以上、オリンピック期間中に韓国で注目された日本人オリンピアンでした。日本で話題になった韓国人選手はいましたか?これから開幕する東京パラリンピックも楽しみですね!
- 今回ご紹介した選手のチョイスは、韓国のメディアやSNSだけではなく、筆者のまわりの韓国人(多くは日本語を勉強している方)の声を参考にしているので、少し偏りがあるかもしれません。
さてここで、開会式における韓国国内のトピックスに焦点を当て、東京オリンピックを在韓日本人の目線で振り返ってみたいと思います。