夫のへそくりのヒミツ
家族に秘密にしている収支があるかどうかについては、67.0%の人が「ない」と答えたものの、約3人に1人に当たる99人の男性が「ある」と回答しています。
いったい、どんな収支があるというのでしょう?
回答の結果をみると、「ポイントサイト、アンケートサイトによる収入(46人)」「副業による収入(アルバイト)(40人)」を筆頭に、「資産運用による収入(金融、不動産など)(18人)」「フリマサイト、ネットオークションによる収入(17人)」など、本業以外の活動で頑張ってお小遣い稼ぎをしたり副収入を得ようとしたりしていることがわかります。男性の中にも「ポイ活」をしている人が一定数いるのですね。
借金やギャンブルのほか、本業による収入を実際の額よりも少なく伝えているという声もありますが、これらは妻に知られてしまうと信頼関係を揺るがす事態にもなるでしょう。
夫がこのような収支を家族に内緒にしている理由については、「緊急な出費など何かあったとき用に備えておきたい」「知られたら取られてしまう」といった声があがっています。確かに管理される側からすると「自由になるお金を持っておきたい」という気持ちも理解できなくはありません。
しかし一番身近な存在である家族に隠し事があるというのは、気持ちがよいことではないような気がします。話し合いで解決できなかったり、価値観が違いすぎたりと、さまざまな事情があるのでしょう。そのひとつに、過去に喧嘩になった経験もあるかもしれませんね。
既婚男性の1/4が家計管理に関して喧嘩経験「あり」
家計管理に関して家族と喧嘩になったことがあるかどうかについては、26.3%の人が「ある」と回答しています。
どのようなことで喧嘩になったのでしょうか?そのエピソードをのぞいてみましょう。
- お金が足りなくなったときに、借りようと提案すると「信用できない」と言われ喧嘩になった。こちらとしては、相手の倍を生活費として拠出しているのに、何故そんなことを言われなければいけないのか疑問だった。(30代/正社員/子あり共働き)
- お金の使い方や節約できてないことで口論になった。必要なことにしか使っていないと言われ、お互いに必要の定義が違うため、折り合いが付いていない。(30代/正社員/子あり専業主婦)
- 車の買い換えの際にローンや車検代金は私が払うのに、結局使用するのは妻になると頭にきてしまい、喧嘩になりました。私の乗る車は、中古の軽自動車です。(50代/正社員/子あり共働き)
喧嘩の背景には、お金の使い方に関する価値観の違いもあるようですね。このような経験から「自分が自由に使えるお金を持っておきたい」という気持ちが生まれたのだと考えられます。
今回の調査結果から、令和の夫たちは、いまの家計管理やお小遣いに不満を抱いてはいないけれど、もう少し自分がコントロールできるお金がほしいという気持ちから、ポイ活や副業、資産運用、フリマサイトなどで本業以外の収入を得ようとしている方が多いことがわかりました。
いまはスマホひとつで本業以外の収入を得やすいこと、長引く不況とコロナ禍で本業の所得が横ばい傾向にあることで、ますますこうした副業ニーズは高まっていくのかもしれませんね。