「復縁したけれど…やっぱり別れたい」さゆりさん(29歳)
幸せな復縁体験談ばかりではありません。なかには「後悔している」という人もいました。
話してくれたのは、29歳のさゆりさん。「いつ別れ話をしようか悩んでるんです」と、苦笑いしながら打ち明けてくれました。
「そもそも別れた理由は、彼の浮気でした。最初に浮気されたとき、親友に言われたんです。『また浮気されるかもしれないよ?』って。でも私、その忠告を聞かないで許しちゃったんですよね。それで2度目もまた同じ目に…だけど『もう二度としないから』って言われたら許しちゃいました」
アハハ、と笑いながら話してくれるさゆりさん。しかし仏の顔も三度まで。3回目の浮気で、ついにさゆりさんはキレたそう。
「あ、この人の浮気癖は二度と直らないんだろうなって!そのとき気づいたんです。半同棲状態だったんですけど、荷物全部持って、夜中に家を出ました。そのときの彼ですか?浮気相手のところにいたので、私が出ていったことなんて気づいていませんでしたよ」
家を出て2日後、ようやく彼はさゆりさんが出ていったことに気づきます。しかしときすでに遅し…さゆりさんは連絡先をすべてブロックし、実家でのんびり暮らしていたようです。これで関係が終わる…と思ったのですが。
「でも時間が経つにつれて、やっぱり好きだなぁって思っちゃって。私のほうから連絡しました。勝手に出てってごめんねって」
なんと約1カ月後、さゆりさんのほうから彼に連絡をしてしまったのです。すぐに彼氏に復縁を持ちかけられ、2人は再び付き合いだします。
「もう浮気なんてしない、目が覚めたって、言われたんです。だから今度こそ信じてみようと思いました。まあ、3日も続かなかったんですけどね」
なんと復縁して3日後、彼氏の浮気が発覚。さゆりさんはその浮気を、いまもなお「知らんぷり」しているという。
「いつ言ってやろうってずっと思ってます。せっかくなら浮気現場に乗り込んでやろうかなって。なんというか、信じてたのに裏切られてショックというより、私もバカだなって学びました」
さゆりさんの次の恋が、どうか幸せで溢れているようにと願うばかりです。
「復縁したのに誰にも祝ってもらえなくて…」智美さん(30歳)
次に話を聞いた智美さんは、復縁による幸せと後悔、複雑な気持ちの狭間にいました。
「彼とは5年付き合っていました。絶対結婚するんだろうなって思っていたんです。でも、いつも喧嘩ばかりで…あまり素行のよい彼ではなかったのもあるのですが、私の両親はとても嫌っていました。なぜか彼の両親にも私は煙たがられていて、結婚するなら駆け落ちだねなんて話していたこともあります」
智美さんは彼の写真を出してくれました。学生時代のころの写真でしたが、おふたりともかなりやんちゃな様子です。
「別れたときの理由は正直覚えていなくて…ただ、大喧嘩だったんですよね。それからまた5、6年連絡を取っていませんでした」
ほぼ音信不通だったというおふたり。なぜ、再会できたのでしょうか?
「それが、街中でたまたま会ったんですよ。びっくりして、思わず話しかけちゃいました。そしたら彼、赤ちゃんを抱っこしていました。なんと結婚していたんです。驚きましたよ…。それで、お祝いしたいから連絡先を教えてってことで、それからやり取りが再び始まりました」
最初はふたりで会うことに「奥さんへの後ろめたさ」を感じていたという智美さん。しかし…
「彼に、『結婚するなら智美しかいないと思ってたんだ』って言われて、私はいまでもそう思ってるって素直に言っちゃいました。それから、私たちは不倫関係になったんです。で…3カ月前、彼は奥さんと別れました。私のところに、彼は来てくれたんです」
なんと不倫からの略奪、そして復縁というドラマのようなストーリーを智美さんは送っていたのです。ただこの展開、あまり声を大にして言えるものではありませんよね。
「家族にはまだ言えていませんが、薄々感づかれているようです。最近彼と一緒に暮らし始めましたが、引っ越しのときは家族の誰も手伝ってくれませんでした。彼の家にあいさつに伺おうと思ったのですが、彼が『嫌な気分になるかも』と…そりゃそうですよね」
幸せと複雑な気持ちの狭間で、さゆりさんは揺れ動いているようです。