こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
きょうは、いま韓国で流行っている韓国ドラマについてお話しします。筆者は仕事仲間におすすめしてもらって見始めたのですが、すっかりはまってしまいました。みなさんもぜひご覧ください。
Netflixでも視聴可能!『シュルプ』
ご紹介するのは、現在韓国のtvN(ティーヴィーエヌ)で放送されているドラマ『シュルプ』です。
tvNは韓国のケーブルテレビ局で、日本でも人気の『愛の不時着』など大ヒット作品を多く生み出した放送局。有名な作家も多く、ここから出た作品なら間違いないと思っている韓国人も多いです。
tvNで放送された作品は、最近はNetflix(ネットフリックス)でも視聴できます。日本語字幕もあるので、日本在住の方も楽しめるはず!
『シュルプ』は、韓国の時代劇です。超大物俳優のキム・ヘスさんが主役の王妃役を務めます。実は今回のドラマはキム・ヘスさんの9年ぶりの作品であり、公開前からかなり注目されていました。
王宮のなかで繰り広げられる、皇太子 (韓国語で皇太子は「セジャ(世子)」)の座を狙った妃たち、そして王子たちのバトルを笑いあり涙ありで描かれています。
ちなみにドラマのタイトルである『シュルプ』。ネットフリックスでは珍しく、韓国版も日本語版も同じタイトルです。よっぽど意味のある言葉なのかと思い調べてみたら、昔の韓国語で「傘」という意味があるそうです。
公式ホームページを見ると、王妃が王子が雨に濡れないように傘をさしている写真があります。この写真を見ると、「傘=子どもを守る母親」という意味が込められていることがわかりますね。
実際ドラマで、雨のなか、王妃が自分は濡れながらも王子に傘をさしているシーンが多くあります。タイトルの意味を知っているだけでも、もっとおもしろくドラマを見ることができると思います。
『シュルプ』はいままでの韓ドラとは違う!?
筆者は放送と同時に最新話まで全部見ましたが、いままでの時代劇とは違ったおもしろさがあると感じました。コメディも入った作品なので、時代背景に忠実ではない部分はありますが、ストーリーがよく、ついつい見入ってしまいます。
以前の記事でもお話ししましたが、韓国ドラマは「ストーリーが決まっていてすぐに予想できてしまう」という部分があります。
それは時代劇でも同じ。たいてい身分が低いが美しい、または賢い人が、どんどん実力を認められて最後は王のそばで暮らす…というストーリーが多いです。
それはそれでおもしろいのですが、今回の『シュルプ』は次の展開が全く予想できなく、ついつい食い入ってみてしまいます。
視聴者にヒントを与えない部分があまりにも多いので「もどかしい!」との声もありますが、それも魅力の一つです。
最初に放送されたときは7%強だった視聴率が、4話は9%代にまで上がりました。
韓国では「時代劇版SKYキャッスル」とも言われており、これからのエピソードも期待できそうです(「SKYキャッスル」とは韓国のJTBCにて以前放送されたテレビドラマ。さまざまななビデオオンデマンドサイトで配信されています)。
韓国の時代劇に興味がないかたにも、今回の『シュルプ』は本当におすすめ。ぜひチェックしてみてくださいね!
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