言わないで限る社会に慣れ親しむ
人の相談に乗る、人の愚痴を聞く、人の文句を聞いてあげる、人の怒りを聞いてあげる、いい人でいるためには、それらを吸収してあげなければなりません。「いい人でありたい人」「良く思われたい」「褒められたい」がもっとも人間が心を病む原因。
でも現代は私のように「いい人でありたい!」なんて欠片も思っておらず、「言いたいことは言う!」という性格でも、近所や隣人に文句の一つも言えず(言わず)、自分を抑えて回りくどい言い方をしなければ身の安全を確保できないのです。
「言いたいことを言えない」という消極的性格なぞ関係なく、「言いたいことは言わないに限る」社会に慣れ親しむしかないのです。
だからこそ、「毒」におかされおかしな行動をとる人が増えるのも理解できます。ネットの社会ができたことで、本音を言えばどこに拡散されるやらわからない時代。
うっぷんが溜まり、毒をためてしまった人は、名前や姿をを隠しネットで他人に毒づきます。これは今風の新たな発散法。
自分の「正義」に反するニュースや出来事には、ここぞとばかり病んでる奴らが毒を放ち、集中攻撃。自分が解毒したいからこそ出る行為で、名無しの誹謗中傷なんかもまさにこれ。
「憂さ晴らし」をして毒を吐く人は、自分を偽り毒を受けている人なんだろうな…。現世の縮図、毒だしの方程式が見えてきました。人が人に毒を吐き、人が人を壊す。この連鎖をどこかで遮断することができなければ、病んでしまいます。
「言いたいことが言えない性格だから病む」とばかり考えて他人事とばかり思っていたが、「言いたいことを言えるのに言えない社会」のせいで、病むこともあることに気が付いたのです。
私の場合の発散方法は、体を動かすこと、誰かに言いたいことを聞いてもらうこと(その人は毒を受けることになるが)、ボロカスに悪口をいうこと(ネットではなく)です。それによって、今の私は随分スッキリしました。
腹に溜めた「言い分」は、人に聞いてもらう。そして「そうよね!そうよね!」と、話を聞いてくれる友人にはとても感謝しましょう。そして悪口は陰でいうべし!これは常識で最低のルールです。
「うわ~~~」と「あ~~」という瞬間を増やして、自分の毒は誰かに吐くべし。聞いてくれる相手(友人)のことを気遣う必要はないのです。
友人だって、私の文句や悪口を陰で言えばいいんだもん。どんどん言ってほしい。自分の解毒の為に。そして体を動かして、腹いっぱい食って寝る。よく寝てよく出し、ゲラゲラ笑う!
これに尽きるのです。
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