人が休むのは「一般的なこと」と捉えよう
日々はマラソンのようなもの。早く走れば疲れます。どこかで休まなければなりません。
仕事をしていれば、早かれ遅かれ皆さん何度も休んでいるのです。上司だって先輩だって、同僚だってどこかで休んでいます。休むことは一般的なことなのですね。
むしろ、体調不良・気持ち的に無気力のときに出社する方が迷惑をかけるでしょう。
- 病気を移す可能性がある
- 周りの雰囲気を重くする
- ミスが増える
でしたら休んでスッキリした方が、会社もあなたもメリットがあるのですね。労働経済学では「休職したり休んだ方が将来の損失が低くなる」(※1)こともわかっています。
- ※1…『日本における休業・休職』(PDF)日本労働研究雑誌/太田 聰一(慶應義塾大学教授)
もし休まずに継続すれば、それこそ大きな病気・メンタル疾患になる可能性もあります。うつ病も回復まで3~4年かかることは珍しくありません。
それなら「疲れた…」と思ったときに休める方が、結果としては英断なのですね。早めに休めば数日で回復する可能性があるためです。
このように自分の取った行動に対する「肯定」であったり、休むことを「皆も一緒」と考えることは安心感になります。
罪悪感を感じた場合、その内容が特別なことだと考えやすいのです。ではなくて「一般化」することが大切なのですね。
- 皆、体調不良で休むことがある
- ミスや失敗をしない人はいない
- 大多数の人が失恋を経験している
- 30代以降はふたりにひとりが転職している
たったこれだけで、それぞれの行動が軽く見えるようになります。
休むことに罪悪感を持っている場合、あなたの周りが「休むことを否定している環境」の可能性もあります。
こういうときは、世の中の休んでいる人に目を向けましょう。
いま、この瞬間にも休んでいる人がいます。あなたと同じように、休んだことで罪悪感を覚えている方もいるのです。
だから安心して休んでいいのです。休むことは必要なことであり、それを責める人たちの方に課題があるためです。
風邪の日、落ち込んだ日に「もっとやれ」と言われたら反発して当然です。
毎日天気が変わるように、誰だって毎日心が晴れではありません。雨の日もくもりの日もあるんです。
しっかり休んで体調が整ってから、周りに感謝を伝えましょう。あとはほかの人が同じように休んだときに、助ける思考を持っていれば十分です。
きょうはゆっくりとお休みくださいね。