値切ってくる
「めったに現れることはありませんが、たまに値切りしてくるお客さまがいらっしゃいまして…。そういう方は、結構不快に感じてしまいますね」
そう話してくれたのは、ハイブランドショップの販売スタッフをしているという美穂さん(仮名/35歳)です。
「値札を見て帰られるお客様は結構多いですし、気軽に買える商品ではないので、ただ見るだけのご来店でも特に何も思いません。むしろ足を運んでいただけただけでありがたいんです。そして『将来この商品をお迎えしたい!』とお客様に思っていただけるよう、どのお客さまにも常に丁寧な接客を心がけています。だけど…『もっと安くならないの?』『端数値切ってよ』『おまけつけてよ』と言われるのは、申し訳ないのですが対応に困ってしまいますね」
先日も、店のバッグを安くしてほしいと言ってきた方がいたようです。
「ひとつひとつのバッグにはそれぞれストーリーがあり、作り手の思いがこもっており、その価値に見合った値段がついています。私たちはその商品に誇りを持ち販売していますし、その商品を大事にしてくれるお客さまに手に取っていただきたいなと考えています。その商品にふさわしい値段がついているのに、値切りなんてできるわけないじゃないですか。商品の価値を下げる、ということですよ?そんなお客さまには、うちの商品は合わないのでは…と思ってしまうんです。私たちのブランドに限らずどこのお店でも言えることだと思いますので、値切りはやめていただきたいですね」
商品の扱いがとにかく雑
最後に話を伺ったのは、大型ショッピングモールで働いているという華さん(仮名/29歳)です。
「私は商品の扱いがとにかく雑なお客さまが本当に嫌です!たたんであった商品を広げて、ひろげたまま棚に置いておくとかなら全然いいです。たたむのはこっちの仕事なので!でも服を広げて、全然別の棚に戻して、サイズを探すために一通り服を引っ張り出して、ぜんぶぐっちゃぐちゃのまま棚のうえに放置して、結局買わずに隣の店に移動していくのはかなり迷惑です…!お店のものなので、もう少し丁寧に扱ってもらいたいです。雑に広げられた商品を見ると悲しくなってしまいます」
特に困るのが、服ではなく小物の扱いだと言います。
「サングラスが店頭にあるので、よく試着している方がいるのですが、レンズに指紋をべたべたとつけるのはやめていただきたい…。フレームを曲げてしまう人とかもたまにいます。あと帽子!整髪料やファンデーションがつかないよう注意してくれるのならいいのですが、それもせず、一通り触って試着して、荒らしたまま帰っていくのは迷惑です」
店頭に並んでいる商品は、まだ自分のものではなく、これから誰かがお迎えするかもしれない売り物。扱い方には十分注意するようにしましょう!
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