アパレルショップに足を運んだ際、「話しかけてほしくないな」「押し売りはやめてほしいな」と思っている人も多いかもしれません。
しかし、逆にスタッフ側も客に対して「こんな行為は嫌!」と思っていることがあるそうで…。
今回は、アパレルショップのスタッフに聞いた「嫌な客のエピソード」をご紹介します。
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飲み物を持って入ってくる
「お店に飲み物を持ったまま入ってくるお客さんは、本当に目が離せなくてハラハラします。服を汚されるかもしれない…って考えると、飲み終わるまで入ってこないでくださいって言いたいくらい!ペットボトルの飲み物も、夏は水滴がつくのでやめてほしいです。鞄にしまうとかできますよね…」
最初に話を伺ったのは、都内のショッピングビルで販売員をしている凜さん(仮名/25歳)。ビル内にカフェが入っていることもあり、飲み物を持ってくるお客さんは高頻度で現れるんだとか。
「実際にコーヒーをこぼされたこともあります。そのときはお客さんが黙って帰ってしまわれて、気づいたのはしばらく経ってから。本当に腹が立ちましたね。まだ販売前のお店の大事な商品なんです。あなただって、大事なバッグやコートを他人に汚されたら腹が立つでしょう?と言いたい」
また、店内に持ち込まれて困るのは飲み物だけではありません。
「食べ物も絶対にやめてほしいです。クレープや、最近だと10円パンとか、食べ歩きが楽しいのはわかりますけど、食べ終わってからお店に来てください。食べ物を触って汚れた手で服をべたべた触るのも絶対にやめてほしいです。特にお子さん連れのお客さん。大人が服に夢中になっている間、子どもが食べ物で汚れた手でべたべた服を触っているんです。一度注意したら、舌打ちされて出ていかれたことがあります。子どもだから仕方ないでしょうと言われましたが、子どもならお店の商品を汚してOKというわけではないので…」
無言で試着する
「試着するときに店員に声をかけるのが面倒…っていうのはわからなくもないんですけど、それでも一言声をかけてください!無言で試着室を使われるのってめちゃくちゃ困ります。なぜなら、洋服を盗まれる可能性がゼロではないからです。無言のお客さんにはやっぱり警戒しちゃいますよね」
そう話してくれたのは、古着屋でバイトをしているという世奈さん(仮名/22歳)。試着室に無言で入られると、どうしても身構えてしまうと言います。
「もちろんお客さんを疑いたくはないですけど、試着室内は防犯カメラがありませんし、試着と見せかけて服を盗む人もゼロではないので…。だから毎回、無言で試着室に入られた方には『お客さま、サイズはいかがですか!』と声をかけるようにしています。試着室の前にずっと入れればいいのですが、そういうわけにもいきませんし、お客さんに『声をかける』という手間をかけさせるのは申し訳ないなと思います。でもほんの一言だけでいいので声をかけてほしいです」
ちなみに試着室での「嫌だなぁ」エピソードがもうひとつあるというので、そちらも聞かせてもらいました。
「カップルで一緒に試着室に入る人はちょっと嫌ですね。人によるのかもしれませんけど、ほぼ密室みたいなところでキャッキャしていると、たとえ何もなかったとしても周りに誤解されかねないのでやめてほしいです」
勝手に写真撮影する
「スマホが普及し始めてから増えて、嫌だなぁと思っているのが勝手に写真を取り出すお客さんです。特に若い人に多いですね…お店のバッグや帽子をもって鏡越しに撮影し、何やらインスタにコーデを上げてるっぽい人、ネイルを見せたいのか知りませんけど置物を持って撮影してる人。なかには無許可で動画配信をしだす人もいます。動画や写真を無断で撮影するのもマナー違反だと思うのに、動画配信なんて本当に信じられません。一度『撮影はご遠慮ください』と言ったら、私の顔を撮ってきたお客さんもいます」
お客さんの撮影マナーに頭を悩ましているというのが、都内のアパレルショップで店長を務める聡美さん(仮名/31歳)です。
「ショップやブランドによっては撮影を禁止しているところもあるので、みなさんカメラを向けるときは一言店員に尋ねるようにしたほうがいいと思いますよ。店側とのトラブルの種にもなりかねません。ほかのお客さんが映り込めば、その方とトラブルになることもゼロではないでしょう」
とはいえ、聡美さんが問題視するのはあくまで無言の撮影。理由があり一言声をかけてくれたら、全然撮影してくれてもかまわないと言います。
「たとえば誰かに服を買うとき、家族に意見をもらいたいとき、どっちがいいかなって写真を撮りたいということはよくありますよね。私だって彼の意見がほしい、ということがよくあります。そうした場合に写真を撮っていただくのは、声をかけてくれるならOKです。店側としても、真剣にお洋服を選んでくれているんだなと思ってうれしいので!」