夫婦のこれからをお祝いする新婚旅行。みなさんはどこに行きましたか?また、どこに行きたいと考えているでしょうか?
今回は、そんな新婚旅行で起きた3組の夫婦の仰天エピソードを紹介します!
新婚旅行でラスベガス、カジノで写真を撮影しようとしたら…
「いまから15年ほど前、新婚旅行でアメリカに行ったのですが、そのなかで特に覚えているのがラスベガスのカジノでの出来事です」
いまとなっては笑い話だという新婚旅行エピソードを、真由子さん(仮名/40歳)がゆっくり話してくれました。
「カジノに行くのを夫と2人ですごく楽しみにしていました。日本じゃできない経験ですし、なんだか大人っぽくてかっこいいじゃないですか。英語はカタコトだけど、簡単なものならできるかな?とかワクワクしてたんですよね。そして私たち夫婦の楽しみが、カジノを写真に収めることでした」
夫婦でカメラが趣味だという真由子さん。新婚旅行の思い出をたくさんカメラに残そうと張り切っていました。
しかし、真由子さんも夫も、カジノに共通するあるルールを知らなかったのです。
「新婚旅行3日目。いざ、ラスベガスのカジノ到着。キラキラした街中にテンションは最高潮で、シャッターを切る手も止まりませんでした。そしてうきうきしながらカジノに入り、店内をカメラで撮ろうとしたところで突如屈強な警備員たちに取り押さえられたんです。そして英語でまくしたてるように怒鳴られました。かろうじて聞き取れたのは、『カメラをよこせ』ということ…。冷静に警備員の話を聞くように努めてやっとわかったんですが、カジノ内の撮影は基本的に禁止されているんです」
現在は撮影ができるカジノも増えてきているようですが、15年前は「カジノは撮影禁止」というのが常識。
それを知らずに、真由子さんと夫はパシャパシャとカジノの写真を撮ろうとしていたんです。
「カメラを見せ、何も撮影していないことを証明し、『もう帰ります』と泣きながら言ってやっと解放されました。カタコトの英語で一生懸命伝えて、日本から来た観光客だということも理解してもらえ、最後は優しく『次は気をつけろよ!』って見送ってくれたんですが…めちゃくちゃ怖かったですね…」
それからまだ3日ほど新婚旅行は続いていたと言いますが、その後一切カジノの話をすることはなかったと言います。夫に至っては、カメラを持つのもやめてしまったとか。
「帰宅して、家族に新婚旅行の思い出話をするときにようやくカジノの話題を口にしたのですが、それまでは一切口にすることができませんでした。怖くて!でも、いまはもう夫も笑い話にしているので、子育てがひと段落したら夫婦でまたリベンジしてみようって話してます」
新婚旅行だと思ったのに、なぜか義父母と遭遇
「これはいまでも義父母とたびたび話すおもしろエピソードなんですが…」
そう話してくれたのは、5年前にハワイへ新婚旅行に出かけたというあかりさん(仮名/33歳)。
「結果からお話しすると、ハワイで泊まったホテルに、なぜか義父母も泊まっていたんです。本当にびっくりしました。ついてきたのかと思って、ちょっと一瞬義父母のことが嫌いになりかけました。でも、そうじゃなかったんです」
それは、あかりさんと夫が海から帰ってきて、「さぁ夜ご飯を食べに行こうか」とホテルのレストランに向かっていたときでした。
「エレベーターを降りると日本語で会話していた人がいて、ふと顔を見たら義母でした。最初は他人の空似かと思って目をそらしたんですが…三度見してしまい、やっぱり義母で。そして義母も同じように私の顔を二度、三度と見て、2人で『なんでいるんですか…?』と呆然としましたよ。夫も義父も同じ反応です」
驚いているあかりさん。すると、夫が『なんでいるんだよ!』と義父母に向かっていったと言います。
「そしたら義父が、『それはこっちのセリフだよ、お前グアムに行ったんじゃなかったのか!』って言い出したんです。ぽかんとしましたよ。『グアム?』って。そしたら夫が『ここ、グアムじゃないの?』って言い出しました。そう。夫はずっと、私たちの新婚旅行の行き先がグアムだと思っていたんです。もうこれには驚きましたよ…。義父母は私たちが新婚旅行に行くのを聞いて、『久しぶりに私たちも海外に行かない?』って、ハワイ旅行を計画したんだそうです。同じ場所だと、万が一遭遇してあかりさんに気遣わせたら悪いからって、場所まで考えたのに…。夫の勘違いのせいで義父母の配慮はすべて水の泡です」
ただ、そこで険悪な雰囲気にはならなかったそう。
「夫の勘違いをいまさらせめても何も変わりませんし、私は義父母との関係も良好だったので、まぁこういうのもありかなってことで普通に家族旅行を楽しみました。義父母のほうが2日ほど帰るのが早かったので、夫婦の時間がなかったわけでもないですし。むしろ義父母とこれから仲良くしていくうえで、ああやって一緒に過ごす時間を作れたのはよかったのかなと思います。夫の勘違いのおかげかはわかりませんが、義父母とはいまも1年に1回旅行に行くほど仲良しですよ!」
新婚旅行でまさかのサプライズ!二度目の結婚式にキュン
「私たちは結婚式を挙げず、ブライダルフォトで済ませました。それもこれも、新婚旅行で贅沢したかったから!それに友達もそれほどいませんし、親戚も少ないので、身内でちょっとした食事会を開くだけで十分だったんです」
新婚旅行の行き先はモルディブ。ずっと楽しみにしていたというモルディブの景色に心はウキウキだったといいますが、飛行機の機内で夫の様子が少しおかしいことに、桜さん(仮名/32歳)は疑問を感じていました。
「なんだかずっとそわそわしていて、お腹が痛いのかなって最初は思ってました。でも『なんでもない』『気にしないで』と言われるだけで、なんでこの人こんなに機嫌悪いんだろう…と、私の不安はどんどん膨らんでいきました。一緒に映画見ようと言っても、なんか内容が入ってるのか入ってないのか上の空な感じで…。モルディブに着いて、宿に向かうまでもずっとでした」
そんな夫の様子にだんだんイライラしはじめてきたという桜さんですが、このあと大きなサプライズが待っていたんです。
「宿についてすぐ、『連れていきたいところがあるんだ』と夫に言われました。なんだろうと思ってついていくと、まさかの水上コテージウェディング会場だったんです!」
そこは、桜さんが付き合った当初から「こんなところで挙式できるとかロマンチックだよね~」と夫に話していた場所でした。
「スタッフの方がニコニコしながらやってきて、私にウェディングドレスを見せてくれて、その後ろでにっこり笑う夫を見て大号泣!それと同時に『緊張しすぎだよ!』と笑ってしまいました。このサプライズが無事に成功するかどうかが心配で、夫は緊張していたんですよね」
その後、桜さんは夫婦二人だけのロマンチックな水上ウェディングを楽しんだと言います。
「お金はどうしたのって聞いたら、結婚する2年ほど前からコツコツ貯めてたんだそうです。そして私の両親と、彼の両親も、サプライズ計画を知って少し出してくれたみたい。彼がずっと前からそんな計画を立ててくれてたなんて知りませんでした。あの日のサプライズはいまでも忘れられません。本当に、一生大切な思い出です」
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