「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」
2017年、「ブレーン広告グランプリ」でグランプリを獲得した、ゼクシィのキャッチコピー。世の中の男女から強い共感を集め、私たちに強烈なインパクトを与えたこのコピーは、記憶に深く刻まれました。
“結婚が当たり前”な時代はおわり、「結婚しない」という選択をする人も増加。あえて”ひとり”を選び、幸せになる。そんな選択も、珍しくなくなってきたように思います。
しかしそんな現代でも、結婚に”固執”する人も、もちろんいます。今回は、そんな女性に話を聞いてきました。
- アン
- バンドと犬とお酒が好き。彼氏とはペアルックしがちな28歳。初カレは高校2年生のときにバイト先で知り合った、7歳年上の社会人。恋愛経験は少なく、付き合ったらすぐ結婚モードになる。
- 編集K
- なるようになる精神で生きてきた24歳。結婚はいずれしたいが、いまではない。
もはやバンドメンバーと化していたあのころ
編集K:来月結婚するということで、おめでとうございます!
アン:ありがとうございます。正直、いまの彼氏(旦那)は、妥協で付き合い始めたんだけどね。
編集K:妥協…?なんで妥協したんですか?
アン:どうしても結婚したかったんだよね。誰でも良かったから、とにかく結婚したかった。元カレともそれで別れたの。
編集K:アンさんの元カレって、共通のバンドが好きで知り合ったっていう、あの元カレ…?
アン:そうそう。バンドのライブは毎週あって、そこで顔を合わせる友人のひとりだった。確か知り合ったのは24歳のときだったかな。自分に自信があるところが魅力的で、何より顔がタイプだったの。
編集K:自信満々な男性って惹かれますよね。「リードしてくれそう」って思っちゃう。
アン:そうなの。実際に付き合ったときも、彼が引っ張ってくれて。私は東京、彼は長野で遠距離恋愛だったんだけど、月に1〜2回は東京に会いに来てくれてた。
編集K:愛されてたんですね…!新幹線代、バカにならないもん。
アン:…と思うじゃない?そうじゃなくて、あくまでバンドのライブが目当てで東京に来てたの。
編集K:なんだか雲行きが怪しくなってきました。
アン:それでも、会えるから良かった。距離なんて気にならないくらい連絡もマメに取っていたし。
編集K:健気ですね…旅行とかはどうしてたんですか?
アン:バンドのライブに合わせて行ってたよ。全国ツアーになると、旅行の頻度も増えて。今週末は仙台、来週末は福岡…みたいな。
編集K:もはやバンドメンバーじゃないですか。
アン:でも楽しかった。やっぱり同じ趣味があるって大きいなって思ったよ。