恋心を持っていても、それが叶わなかったこと。誰しもが、一度はご経験があるのではないでしょうか。「失恋」というと、告白して振られたことだけじゃなくて、実らなかった恋全部が入ると思っています。
いいなと思った人には相手がいたり、お互い嫌いじゃないけど生活環境や目指すものが違いすぎて諦めなければならなかったり。こっちが「大好きだ~!」と思っているのに、気持ちが通じなかったり、そんな思いを受け取ってもらえなかったりしたら、それは悲しいし、辛いですよね。
きょうは、失恋したばっかり、失恋の傷から立ち直れない…というかたに向けて、ふっと心が楽になるお話をしたいと思います。
「愛」は、成就しなくても…
わたしも悲しい経験、あります。大好きな人を、友人に取られた(と感じた)とき、本当にキツかった。どこにもぶつけようのない感情の渦に溺れて、悶絶したり…。でも結果的に、わたしの気持ちが通じなかったからといって、思いを受け取ってくれなかったからといって、「相手を憎い」とは思いませんでした。
もちろん、そこまでの気づきがくるまで、相手を恨んだり、誰かを憎んだり、自分を嫌ったり、とグルグルを繰り返すんですけども。やっぱり、誰よりも愛する人であったから、嫌いになることはなかったんです。
「愛」って、たとえ成就しなかったとしても、その気持ちが嘘だということではない。その証拠に、本当に好きな人は関係としては相手と結ばれなくても、ずっと好きでいられます。嫌いになんかなれません。
気持ちが通じなかったり、そんな思いを受け取ってもらえないことがキツくて、相手が嫌いになるのなら、それはその人が好きだったというより、「気持ちをわかってほしい、受け止めてほしい」が本当の目的だったということになります。
次の「愛」に向かうためには…
実際、こんな失恋体験が「真の愛」に目覚めさせてくれることがあります。結果的に「愛」が見えたときには、わたしは相手の幸せを願うほうに行きつきました。
きっと、人生で恋愛の全部が全部、いとも簡単に成就してしまったら、きっとこんなイタイけど不思議とすがすがしい感覚は得られないかと思うんですよね。そして「愛」の感覚は、永遠なので、むしろ、条件に縛られず、ずっと思い続けられます。だから、実際は何も「失って」ない。
…実は、この失恋話には続きがあります。そんな風に、自分のなかで手放すことができたとき。わたしのなかの、相手への思いが無条件になったとき、相手の気持ちが友人ではなく最初からわたしに向いていたことを知ったのでした。
でもだからといって、それからお付き合いする仲にはなれなかったのですけども、心のなかで「殿堂入り」にして、永遠に無条件で幸せを願い続けられるようになったんです。
恋愛って、それが本物であれば、成就しなくても「失恋」ではないです。そこで失うものはなく、むしろ、愛は「宇宙規模」に広がっていくのです。失恋したばっかり、失恋の傷から立ち直れない…という人も心配しないでください。こんな、心の経験は必ず次の愛の経験に繋がっています。
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。