こんにちは。垣屋美智子です。現在私はスタートアップ企業の財務・経営支援をするほか、「誰でも今すぐできる」をテーマにマネー、ライフ、キャリアについて執筆、講演活動を行っています。
仕事上での考えやノウハウについての質問も多くいただきますが、今回は、ここ最近ビジネスにおいて気づいたことを共有します。
これに気づいているか否かで仕事の進め方や余裕度が大きく変わると思うのですが、実際に会議を見ていると、気づいていない人も多いのかもしれないと思ったり…。
ということで、キャリア20年強の私がここ数年で気づいたというのも恥ずかしい話ですが、お話しします。
会議での鋭い質問は必要なのか?
会議に参加すると、鋭い質問をする人が「できる印象」を与える場面に出くわしたことはありませんか?
特に社内会議などは、問題点を見つけることが仕事という感じで、鋭い質問をする人ばかりが目立つ印象だったりします。
でも、鋭い質問をすることで、建設的な意見交換の場をつくれるでしょうか?
鋭い質問をされた方はというと、「理解もしてないのに、わかった風な態度されても困るんだよね」と少しムカつくかもしれません。
でも、たとえば意見を言った人、プレゼンをした人に対して、「詳細なご説明ありがとうございます。○○の点において非常に勉強になりました」と前置きをしたうえで、「1点質問があるのですが…」と発言するとどうでしょう?
「内容を理解したうえで、この点について話がしたい」と伝える方が、相手に与える印象は実はよいのではないでしょうか?
意見交換は決して戦いではないのですが、意見を言う場合、共感してはいけないと考えている人が意外に多い気がします。
相手に共感することから議論を始める
つまり何が言いたいかというと、ミーティングや商談を進めるうえで大事なのは、私が昨今メルマガでも何度か書いている「相手の意見を受け入れる」ということ。
意見が賛成か反対かは置いておいて、まずは相手の意見を受け入れるのです。
たとえば、受けるか受けないかわからない商談なのに対応をよくするべきなのかと感じる人もいるかもしれません。でも、それは余裕がない証拠でもあります。意見を「受け入れる」のと「取り入れる」のは別物です。
むしろ相手の意見を受け入れることで、さらに多くの情報を得て、判断材料が増えるということがあり得ますし、目上の方に質問しにくい場合でもこの方法は役に立ちます。