こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
韓国では、いま『SLAM DUNK(スラムダンク)』が大ヒットしています。
筆者が日本語を教えている生徒は日本好きが多いので、ほとんど全員が映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観に行っています。
筆者が知っているなかで一番多く観に行った人は、5回です。吹替版を見たあとに日本語で聞きたくなり、その後聞き比べをしたくなり…何回も観たとのこと。すごいですよね。
このように「特別アニメが好き」という人以外の人も、多く観に行っていて話題になっています。
スラムダンクは、1990年代から2000年代に韓国でテレビ放送されたことをきっかけに、いまでも根強いファンが多いです。名場面や名台詞は、パロディでよく使われたりもしています。
韓国の20代から30代は「アニメ世代」とも呼ばれていて、いわゆる「アニメオタク」が多く、日本語もある程度できる人が多いですが、若い世代はあまり日本のアニメやドラマに関心がない風潮でした。
それは、日本語の授業をしながらも感じています。
同じ初級クラスでも20代30代は漢字やカタカナは知らなくても、アニメをたくさん観ているので、単語を聞いたらわかるというケースが多いです。
しかし中学生や高校生の初級授業の場合は、日本のアニメやドラマを見たことがないので、ひらがなから勉強したあと、まずは挨拶を学びます。
同じ初級でも、前者のクラスは20回ぐらい授業をすればある程度の会話ができるようになりますが、後者のクラスは日本語になれるまでに時間がかかるので、簡単な会話ができるようになるまでにも2倍ほど時間がかかります。
とこんな感じだったのですが、最近は『鬼滅の刃』のブームを迎えた後、「あれ、日本のアニメおもしろいじゃん」と気づいた若い世代が次々とアニメにはまっていくケースが増えています。
せっかくなので、今回は韓国で人気のある日本のアニメを紹介します。筆者の周りにいる韓国人に好きなアニメと、そのアニメを好きになったきっかけなども聞いてみました。
やっぱり韓国でも大人気!『鬼滅の刃』
筆者の周りにいる韓国人のなかで圧倒的人気だったのは、『鬼滅の刃』です。
日本でも大ブームだったそうですが、韓国も負けていません!最近は新しいシリーズが公開されたので、また人気が高まっています。
ただ、韓国では日本のようにコラボ企画やコラボ商品があまりなく、「日本人が羨ましい」と残念がる韓国人ファンが多かったです。
筆者が日本語を教えている生徒の一人は、会社での昇進のために仕方なく日本語を勉強を始めたのですが、上達が遅く苦労していました。
そこで筆者が『鬼滅の刃』を紹介すると、なんとこれにドはまりしてしまい、それをきっかけに日本のアニメを多く見るようになりました。
そこからは日本語の上達が本当に早く、会社が要求した日本語の資格証を取った後も趣味で日本語の勉強を続けています。
彼いわく、『鬼滅の刃』は彼の一番の日本語教材だそうです!
『ハウルの動く城』『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』などのジブリ作品
日本の名作「ジブリ作品」は、韓国でも大人気!
韓国では中学校、高校で第二外国語の授業があります。学校によって違いますが、多くの生徒がそこで日本語を選択するようです。
この学校の授業では日本語会話を勉強したり、日本の文化について学ぶのですが、日本の映画を観る時間もあるようです。そこで日本のジブリ作品を観たという人が多いですね。
ジブリ作品は比較的やさしい日本語が使われているし、ストーリーもよく、日本文化を知ることもできるので日本語授業にはもってこいですね。
筆者も最近「ジブリ作品で日本語を学ぼう」というクラスを担当しているのですが、これがなかなか反応がよいです。
今回ご紹介した以外にも、『魔法少女まどか☆マギカ』『名探偵コナン』『進撃の巨人』『ワンピース』『HUNTER×HUNTER』『NARUTO』『キングダム』『DEATH NOTE』も人気です。日本語教師としてはぜひまたアニメブームが来てほしいです!
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