6歳差姉弟を育てるママライターEMIです。両親の介護体験をもとに、介護に関する記事を書いています。
育休を取得し、仕事復帰を考えたときにやらなければならない「保活(子どもを保育園に入れるために、保護者が行う活動)」。
待機児童数は減少傾向になっていると言われていますが、地域によってはいまだに解消されていないのが現状です。
最近では、育休を1年間取得する人が多く、「1歳児での入園が特に厳しい」という声も多く聞かれます。認可保育園はもちろん、認可外保育園でも1歳児クラスは競争率が高いのです。
私も最近育休を1年間取得し、1歳児クラスの4月入園の申し込みをしましたが、1歳児入園はとても厳しいと感じました。これは住んでいる地域にもよりますが、都心部では特に1歳児クラスでの入園が難しいと思います。
今回は「0歳で保育園に入れないと1歳では入れない現状」について、お伝えします。
1歳児クラス入園が困難な理由
保育園の1歳児入園が、なぜこんなにも厳しいのか。それは、0歳児クラスからの持ち上がりで定員の半数以上が埋まってしまうことが要因だと考えられます。
先ほどもお話ししましたが、最近は育休を1年間取得してから職場復帰を希望する人が多く、もともと定員が少ないうえに競争率がさらに高くなっているのです。
1歳児クラスの需要は高まっているのに、そもそも定員が少ないとなると、1歳で入園させるのはさらに難しくなってしまいます。
実際に私の住む地域の「4月一斉入所認可保育施設1次受付申込状況」をみると、0歳児クラスよりも1歳児クラスの申込者は1.5倍多い結果になっていました。
ちなみに私は、東京23区外の地域に住んでいます。
都心では認可外でも1歳児クラスは入れない
保育園の申込をして感じたのは、認可保育園に限らず認可外保育園でも1歳入園の競争率は、凄まじいということ。
実際に申込をした認可外保育園の1歳児クラスの競争率は8倍。定員5名の枠に40名ほどの人が申込するほど厳しいのです。
ちなみに私は、認可外保育園の1歳児クラスを3カ所申し込みましたが、全滅でした。
しかし、幸いなことに認可保育園の第6希望の保育園に内定をもらったので、いまはほっとしています(内定をいただいた保育園は小規模保育園なので、2歳までしか通えないのが残念ですが…)。
1歳児クラスでどうしても入所させたい場合は、保育時間が短くて、さらに人気の低い小規模保育園も選択肢に入れて申し込まないと厳しいのが現状。
そして、このような対策をしていても入れない地域もあるのです。
1歳児クラスの競争率が高い理由とは?
そもそもなぜ、こんなにも1歳児クラス入園の競争率がこんなにも高いのでしょうか?
最近では、0歳4月に入園を希望せず、子どもが1歳になるまで育休を延長したい人が増えてきたとお話ししました。私の周りでも、ほとんどがの人が育休を1年間取得しています。
育休は、原則子どもが1歳になるまでの制度です。しかし、子どもが1歳に達する月が年度途中では、なかなか空きがでなくて入園することが難しいのが現状。
そこで、育休を切り上げて0歳で4月入園させるか、育休を延長して1歳を過ぎた4月で入園させるかという選択肢になります。
この状況を考えた場合、多くの人が育休を延長し、子どもが1歳を過ぎた4月に保育園入園、復職という選択肢をしています。
これは、0歳から1歳ごろはこどもの成長がもっとも盛んな時期で、「この時期は育児に専念したい」と多くの人が感じているからでしょう。
そのほかにも、産後すぐに仕事復帰となるとママの体への負担も大きいことも考えられます。
私も、第二子は11月生まれですが、産後5カ月での仕事復帰は、体力的にもとても無理で、0歳4月での入園・会社復帰は考えられませんでした。
実際に育休を取得しているママたちの話を聞くと、私と同じように考えているママが多いと感じました。
そして、激戦区では保育園への入園自体を諦め、育休をさらに延長して、2歳から入園できる幼稚園に通わせているママもいました。
どうしても子どもを保育園に入園させたいという場合は、無理してでも育休を切り上げて1歳児より入園しやすい0歳児クラスの申込を考える必要があるのです。
解決策は?
保育園事情は、地域によってかなり違いがあります。
地域によっては、0歳でも1歳でも簡単に入園できることろもありますが、都心はまだまだ待機児童問題は完全には解消されていないと感じます。
そして、今後も育休取得率が高まるにつれて、1歳児クラス入園の競争率は高まると予想されます。
もっとも需要の多い1歳児クラスの定員が少ないという点を改善しない限りは、今後も1歳児の待機児童数は解消されません。
多くのママたちが1年間の育休取得を希望しているのに、泣く泣く育休を切り上げて0歳から入園さなければ保育園に入れないという状況…。このような事態は、一刻も早く解決してもらいたいものです。
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