「テスト前なのに、子どもはスマホばかり見ていて全然勉強する気配がない…」「何度言っても机に向かわない…」
そんなお子さんの姿に、頭を抱えている親御さんが多いのではないでしょうか。
やる気を出して勉強に取り組んでほしいと思っても、「どうしたらいいのかわからない」と悩む日々。
今回は、オンラインイラスト教室を運営する「アタムアカデミー」が、小中学生の子どもを持つ親237名を対象に行った「勉強のやる気」に関する意識調査の結果をご紹介します。
親ができるサポートや、子どもがやる気を出すきっかけなど、リアルな声をもとにランキング形式でまとめました。あなたの家庭に合ったヒントが見つかるかもしれません。
どうすれば子どもがやる気を出してくれる?

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ゲームをしていたりスマホを見ていたりと、勉強のやる気がない子どもに対して、どのように伝えればやる気を出してくれるのでしょうか?
小中学生の子どもを持つ親が、実際に行って効果のあった方法をランキングで見ていきましょう。
5位 口うるさくしない(8.9%)
ついつい「勉強しなさい」と言いたくなってしまいますが、言わない勇気も大事。
繰り返し口にすると、子どもが反発したり、「やらされている感」が強まってしまうという意見も多くありました。
子どもの自主性を信じて見守る姿勢が、かえって勉強への意欲を引き出すこともあります。
<回答者の実際の声>
「勉強することを強制しない。「勉強しなさい」と親からは言わない」(30代 女性)
「親が勉強について言いすぎない。「ちょっとだけあったやる気」も、親の一言でなくなる可能性が大きいから」(40代 女性)
4位 しっかり褒める(10.5%)
頑張ったことをしっかり認め、褒める行動も子どもたちのやる気を支える力になります。
「お父さんにも見せよう!」と家族全体で喜びを共有することで、次へのモチベーションになるという声も。
成果が見えにくいときも、小さな努力や取り組み姿勢を褒めてあげることで、自己肯定感が育ちます。
<回答者の実際の声>
「親が喜ぶ姿を見ると頑張れるようなので、普段から頑張って結果を出したときにはいっぱい褒める。母だけでなく『お父さんにも見せよう!』と、喜びを広めてあげると、やる気が高まる」(40代 女性)
「『努力していること』『テストなどの結果』について、できるだけ褒めてあげる」(50代以上 男性)
3位 目標を決める(19.8%)
子どもが将来を見据えた目標を持てるよう、親が一緒に考える家庭も多くありました。
ただし、特に小学生低学年など年齢が低い場合、遠い将来の話ではピンとこないことも。
そのため「1カ月後にこのテストで○点取る」など、短期的で具体的な目標設定が効果的だとわかりました。
目標を持つことで、「なぜ勉強するのか」が明確になり、やる気につながるようです。
<回答者の実際の声>
「子どもと一緒に志望校を早めに決めて、取るべき内申やテストの目標を設定する」(30代 女性)
「子どもは漠然とした未来を想像できないようなので、1カ月単位の目標をわかりやすい内容で伝えてあげると、目標に向かって頑張ります」(40代 女性)
2位 環境を整える(23.6%)
「勉強に集中できる空間づくり」もやる気を左右する重要な要素です。
テレビを消す、漫画を片付ける、静かな部屋を用意するなど、物理的な環境を整えることで集中力がアップしたという声が多数届いています。
中には「親もスマホを触らないようにして、子どもの集中を邪魔しない」と家族で協力するケースも。
親の姿勢も含めた“空間づくり”がカギといえます。
<回答者の実際の声>
「集中しやすい一人部屋を与え、空調を完備する」(30代 男性)
「『テレビを消す』『漫画や雑誌などは一旦見えないところに置く』など、学習環境を整える」(30代 女性)
1位 ご褒美を与える(33.8%)

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やはり王道は「ご褒美を与える」でした。テストで100点を取ったら100円、1週間毎日勉強したらお小遣いがもらえるなど、報酬を設定する家庭が多く見られました。
「物で釣るのはどうなのか…」と葛藤しつつも、子どもが頑張る姿を見たいという想いが込められています。
ただし、「ご褒美がエスカレートする」「ご褒美がないと勉強しない」という声もあり、バランスが大切。
子ども自身が「達成感」も同時に感じられるような工夫が求められます。
<回答者の実際の声>
「やはりご褒美が効果的だと思います。我が家ではテストで100点を取ったら100円、検定に合格したら500円など報酬制です」(30代 女性)
「『勉強したらゲームしたりYouTubeを見たりしてもいい』『1週間毎日勉強したらお小遣い』など、ご褒美があると頑張れる」(40代 女性)
「ダメなこととはわかっていても、やはり物で釣るのが最適だと思います」(50代以上 男性)