2.犯人を追いかけてはいけない
日本では、ちょっとした強盗や窃盗犯を追いかけて捕まえることもあり、それがメディアに取り上げられることもあります。しかしアメリカでは、そうしたことはほとんどありえません。
なぜならアメリカは銃社会のため、下手したら殺されるからです。警察官ですら、暴行の行き過ぎで相手を撃つのですから…。
こちらでは店舗での万引きや窃盗は、店員ですら追いかけません。というより「追いかけてはいけない」のが社訓となっているところがほとんど。これはもちろん、2次被害を起こさないためです。何より大切なのは、自分の命なのです。
犯人に毅然とした態度で対峙できる気持ちは素晴らしいことですが、まずは自分を大切に。それでもし周囲やネットで「弱虫」なんていわれるのであれば、そんな社会に問題があるのではないでしょうか。
3.周囲の人へのリスペクト
もちろん日本でも、障がい者や妊婦の方、ケガをしている人、お年寄りなどに、席を譲ったりドアを開けてあげるなど、親切な行ないはあります。
しかし、海外では、女性の歳や見た目、健康かそうでないかなどの基準ではなく「LADY FIRST」が当たり前。「LADY FIRST」といっても、女性だけではありません。
相手がたとえ「LADY」でなくても、どこかの場所でドアを開けて入る場合は、老若男女関係なく、後ろに続く人が通るためにドアを抑えて待っていてくれます。
日本で荷物をたくさん持って移動しているとき、ドアを開けてくれたり、席を譲ってくれたり、荷物を運ぶのを手伝ってくれる人はいなかったことに、思わずショックを受けたことも…。
もちろん、優しく声をかけてくれる日本人もたくさんいます。しかし、アメリカのように気さくに手助けを申し出てくれる人が少ないなぁと感じてしまいます。