6.アメリカには車検がない
アメリカには車検がありません。年に1度、車の登録のための費用を払わなければならない「レジストレーション」というものがありますが、「車検」はない。
車の点検は個人の日々の責任であり、ディーラー任せではありません。いつも乗るからこそ自分で不具合を把握し、安全意識を持たなければいけません。
そのため、基本的にお店任せで行われる日本の車検が、いったい何のためにあるのかいまだに理解できません。
車のことでいえば、土地の多いアメリカでは車庫証明も不要です。父が日本で車を購入したとき、「納車日」というものがあったことに驚きました。
アメリカでは、印鑑証明などもなく、すべて手書きのサインで自動車を購入可能。だから、「これください!」で、その日のうちに購入した車で帰宅できるのです。
7.簡単に医者にかかれない
アメリカでは救急車は有料。しかも、高額。そのため、車に跳ねられて大けがしても、「救急車は呼ばないで!」というのが普通なのです。
仮に救急車を呼ぶと、3,000ドル〜8,000ドルと、莫大な請求書が送られてきます。保険でカバーできる場合もあるが、それもオプションで自ら選択しておく必要があります。
また日本では保険証があればいつでもどこでも病院に行けますが、アメリカでは「保険に入る」「保険に入らない」は個人の責任のため、簡単に医者にはかかれない人も…。
いまでは保険に入っていないと、所得税から20%~25%の罰金が掛かるので、入る人は増えました。しかし、罰金よりも保険料の方が高い現状があります。事実、現金商売の人は入っていない人が多い印象です。
歯医者も、年間で利用できる上限が決まっています。そのため上限以上の治療費だった場合、痛みは我慢。だって、日本に旅費をつかって無保険で歯の治療を受けにいく方が安いくらいだから。
それに保健証ひとつで歯医者も眼科もいけるのは、アメリカではあり得ない話。
歯医者に行きたければ、歯の保険は別料金で加入する必要があるし、目なら目の保険、精神、心療にだって、メンタルヘルスという保険に別料金で加入していなければ、通えないのです。医療保障の面においては、日本の「普通」は非常に恵まれているといえそうです。