6.1日50万円も夢じゃない。一流の講師になるためには
僕のやっている講師業は、在庫も持たなくていいし、従業員は自分だけ。企業研修などが入ったら1日5万円ぐらいはもらえます。ある程度しっかりした金額をもらおうと思ったら自分から組み立ててやっていけばワンデイで50万円もらえるわけです。
こんなに効率の良い商売はないですね。ありがたいです。僕は講師業が1番いいと思っています。
──とはいえ、講師業は誰もができるわけじゃないですよね?
そんなことはないですよ。ちゃんとトレーニングを積んで人前で話せるようになるか、人前で話すだけじゃなくてちゃんとトレーニングをするコンテンツを持つこととか、コンテンツは1回作れば使い回しが効くので、やるたびにどんどんブラッシュアップされてクオリティーが高くなっていきます。
例えば、僕のところに限らず講師養成講座をやっているようなところは、だいたいオリジナルのコンテンツをもっています。その養成講座に入っているとその資料を自由に使っていいよとかそういう形で提供してくれています。
自分でコンテンツを作らなくても、ある程度コンテンツホルダーからもらえるのです。話し方に関してはある程度トレーニングしていく必要はありますが、コンテンツはそのまま使えるものがあるのでトレーニング次第でどうにでもできる領域だと思います。
ただ、ひとつだけ気をつけなければいけないのは集客力や、あるいは企業に売り込んでいく営業力としては自分でなんとかしなければいけないケースもあります。そこは協会側で全部紹介してくれるとは限りません。
だからその辺のフォロー体制と言うのも、見ていく必要はあると思います。
7.中間層でもしっかりと稼げるビジネスモデルは?
──いきなり人に教えるのは難しいと思います。なにから始めたらいいですか?
「人に教える」ということについて、三角形のピラミッドで考えてみましょう。まず、業界のトップ1%の人は直接一番下、初心者の人に教えたりすることは稀です。じゃあ、誰に教えるかと言うと、頂点から少し下の人、つまり上位数%の人たちです。
ここのマーケットの特徴は高単価であることです。そのかわり教える人数が少ない。意外と多いのは中間層の人たち。ちょっと勉強してできるようになったけど、まだ人に教えるところまではいっていない人たち。
中間層の人たちが講師業をやったとき、トップの人に比べて単価は安いけど、そのかわりさらに下の初心者の人たちがたくさんいるから、たくさんの生徒たちを取ることができます。
──最初は単価を安くてもたくさんの生徒を集めることが大切なんですね。
そうです。例えば月4回、講師としての仕事をしたとします。月謝1万円で30人集めたらもうこれで30万円じゃないですか。月4回のトレーニングで1万円だったらそんなに高くないと思うんですね。
もっといえば、月5万円で10人だけ集めてセミナーをするということも可能になってきます。将来的には、少ない人数を高単価で教えるのがいいのですが、まずは単価の安いところでやってもいいと思います。
理想的なのは、1回ビデオコンテンツか何かを作って、それは超安価にはじめて、ステップメールみたいな感じで10回くらいにわけて順番に送る。さらに、「ビデオメールだけだと足りない」という人に対して個別のコンサルを行うのもいいと思います。その際には個別なので、ある程度高額に設定にすると、安定して毎月売り上げが入るようになります。
──安定収入と高収入のかけ算になっていいですよね。
安定収入化していくものと、すぐに出費になるものと、ある程度高収入を得るものの3つの掛け算が必要です。
個人で仕事をするときは、初めから高い金額から設定するのは難しいです。そのため、まずは低い金額である程度コンスタントに売れていくように、人が集まるようにして、まずはそれでお客さんを増やしていけるようにするといいですね。