「女性のロールモデル」を求める必要はない
私は秘書の後、同社内で開発部、経営企画部と社内異動をしてから、証券会社でテクノロジー業界を担当する証券アナリストになりましたが、すべてのポジションで女性比率が低く出世コースがあり、給与も高かったです。
その上、男性比率の高い職場では女性が少ないので、居るだけで存在感が出ます。むやみやたらなアピール不要で、人間関係で苦労しなかったかというと嘘になりますが、スキルの積み上げは確実にできますし結果に集中できるのです。
もちろん、私が経験した女性比率の少ない会社に女性のロールモデルはいません。でも、男性で同じ仕事をしている人のなかには出世している人はいますし、特にそこで女性のロールモデルを求める必要はないのです。
職業選択ができるのなら
「好きを仕事にする」的なフレーズをよくみかけますが、むしろ「好き」だけで仕事はできないです。そして、本来自立した女性になるために必要なのは好きな仕事ではなく、まずは自らが金銭面で自立できるだけの稼げる仕事です。
「こういう仕事は女性向き」と判断して女性が多い仕事をするのはもったいないことともいえます。
先日亡くなった米連邦最高裁であり、女性の権利向上や人種差別撲滅に取り組んできたルース・ベイダー・ギンズバーグは、女性だから法律事務所で働けなかった過去があります。
比べるのが申しわけないですが、私も総合職で入社した同社で、女性だから役員秘書に配属されました。そしてそこにいる5年間、どんなに異動を繰り返しても、「元秘書」の肩書を消すことはできず、イメージ先行に苦労しました。
いま、職業選択が出来る立場にいるのであれば、むしろ女性が少ない職業を選んだほうが付加価値も出しやすいですし、実は給与も高い生活が送れるのではないでしょうか。
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