セラピストである筆者に、先日ある女性から「彼の心が疲れているようなのですが、なんとか元気にしてあげる方法はないでしょうか?」という相談がありました。
深夜残業やクレーム対応などいやな仕事がずっと続いていると、そのストレスは私たちの心を疲れ果てさせます。そして、心が疲れていると何もする気が起きず、「ただ家に引きこもって寝ていたい」とか「ゴロゴロしていたい」と思い、デートをする気さえなくなってしまいます。
ではそんなとき、彼女として何ができるのか。きょうはそんなお話をしましょう。
彼にとっては「甘え」かもしれない
こんなときの彼は、自分のこと以外にエネルギーを使ったり、気をつかったりする余力がゼロになっていると感じています。同時に、心の奥底になんらかの怒りがあり、それを抑え込んでいる状態である場合も多いようです。
すると、自分が怒っていることを隠すために「だれとも会いたくない」と思いますし、この怒りが収まるまでは「ひたすら隠れ家にこもっていたい」という気持ちにもなるわけです。
つまり、「彼が私とのデートに応じてくれない」と感じることがあるかもしれませんが、彼としては仕事のイライラを、万が一でもデート中にあなたにぶつけてしまったりはしたくないと思っているわけです。
まあ、このような状況のとき、実際には多くのカップルがパートナーにイライラをぶつけてしまったりするのですが…。これは、あなたに対して怒っているわけではなく、ひとつの甘えなのです。
たとえば、サービス業であれば、彼が正しくお客さまが理不尽であったとしても、彼は耐え、お客さまに相づちを打ち、笑顔というサービスを与えていかなければなりません。
でも、きょうは気をつかわなくていいあなたとのデートなので、「ちょっとイライラしてみせること」がひとつの甘えになったりするわけです。