夫婦喧嘩の影響
夫婦間で思っていることをいい合うことで相手への理解や仲が深まったり、喧嘩をしたおかげで夫婦間の問題が明確になり、改善につながったりすることもあるでしょう。夫婦喧嘩をしないことが、必ずしもよいことであるとはいい切れなさそうです。
問題は、子どもに与える影響です。「普段は仲がいいが、つい子どもがいる場で揉めてしまった」程度は多くの夫婦にあるかもしれませんが、日常的に子どもの前で怒鳴りあっていたり、あきらかに冷え切った関係性が続いていたりするのであれば要注意です。
両親の険悪な姿を見てトラウマになったり、周囲の顔色を過剰に伺うような子になってしまったりと、被害を受けるのは子どもです。子どもがいる前で日常的に喧嘩をするのは、親として避けるべきです。
夫婦喧嘩からの仲直りのきっかけ
特別なことをしなくても以下のような方法で、夫婦喧嘩から仲直りすることは可能です。
何が悪かったのか振り返る
そもそもなぜ喧嘩になったのか、何が問題だったのか、自分は何に怒りを感じたのかなどを冷静に振り返ってみましょう。これからどうしていくべきかが見えてくることがあります。
時間を置く
すぐに解決しようとすることは自分を無理やり納得させることになるため、ストレスを溜め込む原因になります。少し時間を置くことで、お互いに気持ちが落ち着いてくることがあります。
ちょっとしたプレゼントをする
夫婦喧嘩がおさまって少しずつ関係性がよくなってきたら、相手が喜びそうなものをあげたりやったりしてもよいでしょう。相手の好物や欲しがっていた雑貨を買う、外食や日帰り旅行を提案するなど、無理のない範囲でできることがよさそうです。
ある程度割り切る・許容する
夫婦として一緒に暮らすなかでは、どうしても多少の価値観の相違は出てくるものではないでしょうか。自分の意見を伝えることは大事ですが「ここを直してほしい」「納得できない」とかたくなになりすぎず、自分と相手の違いをゆるく受け入れる姿勢も必要かもしれません。
夫婦喧嘩は長期化しないことがほとんど
常に喧嘩が絶えず、相手からのモラハラや冷戦状態が続いていたりするなどの場合には、本当に夫婦関係を続けていくべきなのかを一度冷静に考えたほうがよいかもしれません。
ただ「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざもある通り、うまくいっている夫婦であれば喧嘩をしてもいずれは仲直りしたり、そこまで長期化しないことがほとんどです。
ときに喧嘩になっても、パートナーが自分にはない考え方や価値観、バックグラウンドを持っているからこそ、夫婦としてともに生きていく意義があるともいえるのではないでしょうか。