鬼滅旋風?レトロネーム人気が過熱
赤ちゃんの名前に関する調査を行なっている株式会社ベビーカレンダーによると、2019年に引き続き、2020年も古風で日本的な趣を感じる“レトロネーム”が流行中。
特に女の子の名前でその流れは顕著なようで、「紬(つむぎ)」「凛(りん)」「葵(あおい)」「澪(みお)」など、やや古風で日本的な名前が上位に入っています。
男の子の名前ランキングでTOPの「蓮」は、2018年から3年連続で首位に。「蒼」は一昨年15位、昨年8位と順位を上げ、今年は2位にランクイン。また8位「湊斗」、10位「朝陽」は、ともに昨年TOP10圏外からランクアップしています。
女の子の名前ランキングでTOPの「陽葵」は2019年にも1位を獲得したトレンドの名前。月間の名前ランキングでも常に上位をキープし、5〜9月の5カ月連続で1位に輝いています。「紬」は一昨年16位、昨年4位と着実に順位を上げ、今年は2位にランクインと人気が右肩上がり。和風な名前に用いられる止め字「子」を含んだ「莉子」が8位になっています。
さらに11位〜20位にも、15位「杏(主なよみ:あん)」、16位「凜(主なよみ:りん)」(※)、17位「詩(うた)」、18位「彩葉(いろは)」、19位「琴葉(ことは)」がランクインしており、やはり“レトロネーム”が人気なようです。
- ※3位「凛」と16位「凜」は同じ「りん」とよむ名前ですが、漢字のつくりの下部分が「示」か「禾」で異なる異体字。
大正時代を舞台とする『鬼滅の刃』が、レトロネームの人気を後押ししたのかもしれませんね。それでは古風で日本的な“鬼滅ネーム”のなかで、今年増加した名前も見ておきましょう。
2020年に増えた“鬼滅ネーム”は?
寡黙なイケメンキャラクター「冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)」と同じ「義勇(ぎゆう)」という名前の男の子は、昨年0人であったのに対し、今年は4人に増加。
いつもキュンキュンしているかわいらしい女性キャラクター「甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)」と同じ「みつり」という名前のよみの女の子は、昨年0人から今年は7人に。そのうちふたりは漢字も同じ「蜜璃(みつり)」ちゃんだったようです。
また前述の通り、冨岡義勇の技と同じ「凪(主なよみ:なぎ、なぎさ)」は男女ともに順位が急上昇。男の子では、一昨年はTOP100圏外、昨年93位でしたが、今年は24位に大きくランクアップ。女の子では一昨年74位、昨年55位でしたが、今年は27位と、徐々に順位を上げてきているようです。
最終巻が発売され、完結してもなお続きそうな鬼滅人気。2021年の名づけにどんな影響を及ぼすのか、来年のランキングにも注目したいですね。