朝起きたら知らない女が!?まさかの寝起きドッキリはトラウマ級

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「はじめてのお泊りデートの思い出…。甘酸っぱい話じゃないんですけど、いいですか?」
そう言うとBさんは、大きく深呼吸。どうやら話すのに勇気がいる内容のようです。
「元カレの話です。付き合って半年たったころ、彼がひとり暮らしを始めたんですよ。それまでは実家から大学に通っていたんですが、3年になってから大学の近くに越してきたんですよね。それで引っ越しして3日目くらいかな、泊まりにおいでよって誘ってくれました」
彼氏とのお泊まりデート自体がはじめてだったというBさん。彼も初体験だったようで、ドキドキのお泊まりデートが始まります。
「DVDを借りに行って、2人で一緒にご飯を作って、お酒を買い込んで。泊まるって決まってからおそろいのパジャマも買ったので、もうテンションは最高潮でした」
ドキドキの二人はお酒も回り、いい雰囲気に。
「酔っぱらいながらDVDをつけたままベッドに入って、そのまま…。気づいたら服も着ずに、お互い全裸で朝でした」
窓から差し込む朝の光、散らかった部屋、脱ぎ捨てられた服。はじめてのお泊まりを散々楽しんでいた2人のもとに、悲劇は訪れます。
「突然ガチャって、玄関のドアが開いたんです。彼も飛び起きて、『えっ何!?泥棒!?』って。急いで服を着ようとしたらあっという間に部屋のドアが開きました。そこには、知らないおばさんが立っていたんです」
布団で身体を隠しながら呆然とするBさん。すると、彼が口を開きました。
「彼が『母さん』って、一言。よく血の気が引くって表現聞きませんか?まさにあれでした、サーって体温が下がっていって、身体のなかがどんどん冷えていくっていうか。心臓の音が小さくなっていって、私そのまま息が止まるんじゃないかと思いました」
全裸の女と全裸の息子を見て、そのとき母親は何を思ったのでしょうか。
「『あらごめんね』って言ってドアを閉めました。それから『着替えたら呼んで』って、お母さん玄関で待ってるんです。もう慌てて服を着て、見られたらまずいものとかバ~ってしまって…」
それから何事もなかったかのように入ってきた彼のお母さん。どうやら引っ越し後の部屋が片付いているかどうか、抜き打ちでチェックしに来たのだそう。
「抜き打ちって…。はじめての一人暮らしだから心配になる気持ちはわかりますけど、連絡くらいしろって思いますよね。彼がすごくイライラしていたのを覚えています。でもお母さんとてもいい人で、『ごめんね、気にしてないからね』って優しく声をかけてくれました。その後も何度かお会いする機会があったんですが、とてもよくしてくれました」
残念ながら彼とは別れてしまったそうですが、いまだに男性の家に泊まるときはその出来事を思い出すといいます。
「『失礼だけど、あしたお母さん来る用事ってないよね?』とか聞いてから泊まるようにしています。『なんでそんなこと聞くの?』って聞かれるけど、もう2度と彼ママの寝起きドッキリなんてイベント経験したくないんで」
想像するだけで恐ろしい、初お泊まりデートの思い出でした。