20歳年上の夫と高1マイペース息子を持つアラフィフ主婦ライター、塩辛いか乃です。
家でまったく勉強しない、勉強嫌いの息子を中学受験させようと一念発起し、息子に合う場所を探し回って出会った運命の塾に通い、6年の秋。いよいよ受験が目前に迫ってきました。
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この時期になると毎日の塾に加え「日曜特訓」という名で日曜日まで塾があります。
もう美容院も病院も行く暇がなく、ひたすら毎日塾弁づくりと送迎の日々。
2月の受験まであとわずか。この時期になってくると、いろんなトラブルも目にするようになってきました。中学受験をテーマにした漫画「2月の勝者」さながらのこともあったりしましたね…。
まさかの「抜毛」に大慌て
秋は、いよいよ志望校も絞り込む時期。面談が頻繁に行われるようになってきました。
うちは息子が勉強嫌いだったこともあり、のんびりできそうな学校を探していて、ひとつ気に入っていた学校があったのでそこを志望。
ベテランの担任が、いまの息子なら大丈夫だと思いますと言ってくれたので、現実的な第一志望はそこで進めてもらうことにしました。
うちの息子のクラスは「高みを目指さない受験」の子が多く、ほとんどの子がすんなり志望校が決まっていたようです。
ですが、なかには保護者が「この学校以下には行かせたくない」というこだわりを持つ人もいて、子どもの実力がついてきていないのに親が頑張らせようとしてしまい、ちょっと大変そうなご家庭もありました。
息子と仲良くしていた友達のひとりは、志望校が実力よりかなり高く、それで先生と何度か面談をして現実的に合格できそうな学校も検討するように話されていたそう。おちゃらけ男子たちの情報は筒抜けなので、ついつい耳に入ってしまうのです。
だけどなかなか志望校の変更がうまくいかず、その子はそのうちだんだん「お腹が痛い」と塾を休みがちに…。
塾のお迎えでその子を見かけるたびに、元気がなくなっていて、他人ごとながら心配になってしまいました。
そしてわが息子も、幸い息子は友達とがっつり仲良くなり楽しく塾に通っていましたが、それでも心配なことがありました。
それは「抜毛」。髪は短かったのですが、何か問題を解くときに無意識に髪を抜いてしまっていたようで、一カ所だけ明らかに髪が薄くなってしまっていました。
よく抜毛はストレスから来ると聞いていたので、わたしは大慌て。
基本的に息子は嫌なことがあったらすぐにわたしに言うので、そのときストレスを抱えているようには見えませんでしたが、無意識な何かがあるのではないかと内心冷や汗をかいて慌てて塾に電話しました。
「なにか塾でストレスがかかることがありますか?」と聞いても、本人はいつも通りとのこと。ただやっぱり座りっぱなしで手の癖で抜毛してしまう場合もあるので、担任がよく見ておきますと言ってくれました。
「息子にも髪抜いてるみたいだけど何か嫌なことある?」と聞いてみましたが、本人は特にピンとこないみたい。
薄くなってるから抜かないようにしようねと言いつつ、美容院に行って抜けないくらいの短さに切ってもらい、薄くなっている部分が馴染むように工夫してカットしてもらいました。
本人が嫌だと言っているわけでもなく、塾はいつも楽しく友達と騒ぎながら帰ってくる。だったらもうここまで来たら見守るしかない、と不安になりながらも不安を見せず、いつも通りにふるまって送迎に励みました。