緊張しすぎてまったく眠れず、気づけば朝に

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「いまでも彼と思い出して笑う過去の話なんですが、付き合って3カ月目だったかな。当時はまだ大学生で、お互い実家暮らし。はじめて2人でお金を出し合って、1泊2日の京都旅行に行くことにしました」
ドキドキの初お泊り。同じ布団に入るのもはじめてだったそうで…。
「ホテルとかも行ったことなくて、というかこれまでハグくらいしかしたことなくて…。彼も同じようにドキドキしていたと思います」
そしてついに旅行当日。昼間は思う存分観光を楽しみ、いよいよ旅館へ。
「バイト代を頑張って貯めて、結構いい旅館に泊まれたんです。温泉もご飯も最高で、もちろん部屋もすごく素敵でした。だから余計緊張しちゃって。いつもと違う雰囲気って、ついおろおろしちゃいますよね」
それはCさんだけではなく彼も同じ気持ちだったらしく、普段とは違ったテンションで2人は旅館での時間を過ごします。
「やけにテンションが高いというか、お互いに緊張を隠してはしゃいでいるというか。それで、いよいよ、さぁ寝ようかって」
布団に入った二人。2つ敷かれた布団で、手だけを重ね合わせます。
「シングルの布団が2枚。私が勇気を出して隣の布団に入るべきなのか、彼が来るのを待つべきなのか、そんなことをずっと考えていました。眠れなくてちょこちょこ話はしてたのですが、一向にお互い動き出せず…。時間だけがどんどん過ぎていきました」
そのうち彼のほうが「眠れないね」と、体を起こします。
「そのタイミングで彼、隣に来てくれたんです。でも緊張がお互いにピークすぎてそんな気持ちにもなれず、一緒にYouTubeを見てたら朝になってしまいました。朝になっちゃったねって言いながら、帰りの電車で爆睡ですよ。あとから彼に聞いたら、自分の勇気が出なさ過ぎて、帰ってから泣いたみたいです」
それから3年。すっかり初々しさがなくなり、いまではイビキをかいてぐうぐう眠る彼氏と楽しい同棲ライフを送っているというCさん。
「はじめてのお泊り、あのころは進展しなかったことにがっかりしたけれど、いまじゃとってもいい思い出です!」
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