パートナーの様子を見て、「仲は順調」と自信を持つのはよいことですよね。愛情をしっかり確認できている、と思えばパートナーからの言葉を疑うこともありません。
ですが、ふとしたことですれ違い、パートナーの気持ちが実感とは反対だったとわかるときもあります。
「うちは円満」と思い込むことこそ、実は要注意!?夫と妻のすれ違いエピソードをご紹介します。
これも当たり前だと思っていた
「会社の人の影響で釣りに興味を持ち、少しずつ道具を買いそろえて週末は海や港に行くようになりました。
妻に話すと一緒に釣り雑誌を読んだり道具を買いに行ったりしてくれて、磯なども来てくれるので、気がつけばふたりで毎週末、竿を持って出かけるようになっていて。
釣れるポイントを早く押さえたいので、夏は2時には起き出して磯に向かうのですが、こんな時間にもコーヒーを淹れておにぎりを用意してくれる妻には感謝していたつもりです。
釣れた魚はまた妻が捌いてくれて、ふたりで『おいしいね』と言いながら晩ご飯で食べる時間も幸せでした。
ある日、いつものように早めに起きたのですが、妻は『生理痛でお腹が痛い』と言い出して横になったままで。
『きょうは天気もいいのに。どうして昨日から薬を飲んでおかなかったんだ』と思わず文句が出てしまい、それを聞いた妻は、『ずっと黙っていたけど、毎週ずっと釣りばかり、いい加減疲れたわ。先週は服を買いに行きたいって言ったのに無視したでしょう?私の気持ちも考えて!』と怒り出し、そういえば『服はネットでも買えるだろう』で済ませた自分を思い出しました…。
妻がついてきてくれるのを当たり前と思っていて、にこにこしているから不満はないだろうと思っていたのですよね。
朝早くから夜までずっと付き合ってくれて、その後も文句も言わず魚を捌いてくれる妻の気持ちを考えたら、体調が悪いことを責める自分が恥ずかしくなりました。
妻にはひたすら謝り、その日はゆっくり寝てもらい、僕も久しぶりに掃除や洗車をして。
会社の人に『理解のある妻で羨ましい』と言われていて、調子に乗っていたのだと思います。夫婦であっても、何でも付き合ってくれるのが当たり前ではないですよね…」(男性/45歳/人事)
自分の趣味を笑顔で受け止めてくれる妻を見れば、感謝はするけどどこかでそれが当然だと思います。
「お金のかかる趣味ではあるけど、無駄遣いしないようにふたりで話し合ってきた」とこちらの男性は話していましたが、ふたりで向き合うことで余計に付き合ってもらうことを期待するのですね。
支度など手を尽くしてくれるのは愛情であり、妻に不満はないと思い込むのはある意味仕方のないこと。
まずいのは妻が別の用事を言い出したときに聞かないことで、自分の趣味には付き合わせるのに妻には時間を割こうとしない姿は、怒りを買うのも当然です。
「理解のある妻」は、当たり前では決してありません。夫婦は対等なら、お互いのために時間を作ることこそを当然にしたいですね。