結婚を選んだから。私のキャリアや人生は120点になる
じゃあいまの私にとっての仕事って。結婚ってなんだろう?
絶賛マリッジブルーの私にもう一度言い聞かせるようにその問いの答えを出すとするなら「100点満点だと思っていた自分の人生が、彼と結婚することで120点満点になる可能性ができたから」なのだと思う。
たとえば、ハタチそこそこの私が思い描いていたキャリアプランでいまの私が選ばなかった結婚しない人生を送ったとしよう。紆余曲折ありながらも、変わることのない目標を達成しキャリアアップ。100点満点の人生だ。
では、いまの私がした人生の選択。昔の自分の採点だったらどうだろうか。きっと100点にも届かないかもしれない。
けれど、いまの私の価値観からすれば120点満点なのだ。
結婚を意識し始めたころには、リンパセラピストのおもしろさや楽しさ、目の前でお客様が変化しまた自分を求めてくれる仕事にやりがいを感じ、思っていた以上に結果がともなっていた。性に合っていたのか、お客様の指名率や売上が店舗1位になったのである。
きっと昔のままの自分であれば、どこか大手のエステやスパに転職し、そのなかでキャリアアップしたいと考えるだろう。
でも、結婚を視野に入れ始めその先にある出産を見据えたとき、企業に属しながらの子育ては施術という仕事柄体力的にもキツく、また本社の営業などに回るのも現在の年齢からならあと10年はかかってしまい、出産を含めたら叶わないかもしれなかった。
そこで夫が見出してくれた可能性が、個人サロンをオープンすることであった。自宅でのサロンから始め、出産や子育てにともなって自分で施術も変えられる、多くのお客様を施術することや店舗拡大などキャリアアップのやり方は自分次第で決められるということだった。
夫は「自分が安定して働ける分、キャリアアップやひとりでは考えられなかった可能性にどんどん挑戦してほしいし、自分もその夢を一緒にみたい」と言ってくれたのだった。もし、私ひとりだったらみられなかったキャリアを彼がいたことで結婚することで見ることができた。
結婚する相手による、なんて野暮なことは言いたくない。なぜなら、仕事に打ち込む女性をその本気をみて惚れてくれた男性なら、そしてその男性に自分の仕事に対する姿勢を常に見せられたなら、きっと結婚するという選択をした女性のその人生のステージでやりたいキャリアアップを認めてくれるはずではないだろうか。
私はいま、結婚をし個人サロンを経営し始めた。もちろん、うまくいくことばかりではないし、辛いこともたくさんある。けれど、彼がいてくれることで私は100点満点のキャリアではなく120点満点、いやそれ以上のキャリアをふたりで積み上げようとしている。
結婚とキャリアアップ。自分自身のキャリアアップの価値観は変化し、いつか自分のものだけではなくなったとき。思い描いていた以上のものになるのかもしれないと私は思っている。
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